食事から紫外線対策をしよう!

食事から紫外線対策をしよう!

春から夏にかけてぐんと多くなる紫外線量。
日焼け止めだけでなく、食事からも対策ができます。そこで今回は、紫外線対策に有効な食品をご紹介致します♪

紫外線対策

紫外線ってどんな光?

紫外線は、見ることも感じることもできない太陽光で、地上に届く太陽光の中で約6%程度しか占めていません。
しかし、エネルギーが高いため、物質に化学変化を起こします。この一番わかりやすい症状が、「日焼け」です。

紫外線の種類

紫外線には波長の違うUV-AとUV-B、UV-Cがあり、地上に届くのはUV-AとUV-Bです。その割合はUV-Aが約9割で、肌のハリや弾力を失わせたり、メラニン色素を酸化させて肌を黒くさせます。残りがUV-Bですが、UV-Bは炎症やしみの原因になったり肌表面の細胞やDNAを傷つけるなど生物に与える影響が大きいと言われています。

紫外線量は5月がピークになりますが、UV-Bは夏にかけて増加するため、人体への影響は7月~8月にかけて最大になります。また1日の中で紫外線が強いのは午前10時から午後2時の間です。しかしUV-Aの量は朝方や夕方であっても変わらないためケアは必要です。

天候では曇りや雨の日は紫外線量が減っているように思いますが、UV-AはUV-Bに比べ雲による影響が小さくガラスも通り抜け、またUV-Bでも薄い雲だと80%以上が透過します。

  • PA・・・UV-Aの防止効果を表します。+が多いほど効果が高くなります。
  • SPF・・・UV-Bの防止効果を表します。数値が大きいほど効果は高まります。

紫外線の種類

紫外線による症状

  1. 皮膚・・・日焼け、しみ、しわ、がんなど
  2. 目 ・・・角膜炎、結膜炎など

食事対策:抗酸化成分をとろう!

紫外線は活性酸素を発生させ、皮膚の脂質を酸化してしみをつくりやすくします。
これを制御する食事対策としては、抗酸化作用のある食品を摂ることをおすすめします。

カロテノイド

自然界に存在する黄色~赤色の天然色素で光保護作用や抗酸化作用を持ちます。
カロテノイド色素を持つものを食べておくと皮膚のカロテノイド濃度が上昇し皮膚の活性酵素除去活性が高まります。

  • β-カロテン・・・緑黄色野菜など、卵黄
  • ルテイン・・・緑黄色野菜、とうもろこしなど
  • アスタキサンチン ・・・さけ、えび、かになど
  • クリプトキサンチン・・・かんきつ類、柿、とうもろこし
  • リコピン・・・トマト、すいかなど

ポリフェノール

野菜や果物の色素や苦味などを担う成分の総称で強力な抗酸化作用を持ち、活性酵素を無毒化するうえにメラニンの生成も抑えます。

  • アントシアニン・・・ぶどうなど
  • カカオマスポリフェノール・・・チョコレート、ココアなど
  • イソフラボン・・・大豆
  • りんごポリフェノール・・・りんご

紫外線対策おすすめレシピ

β-カロテンたっぷり♪ 紫外線に負けない美肌 レシピです☆

冷製キャロットポタージュ

材料名 分量(4人分)
人参 120g(1/2本)
かぼちゃ 40g
玉葱 40g
240g
コンソメ 1g
食塩 2.5g
バター 12g
豆乳 400cc
粉末パセリ 適量

冷製キャロットポタージュ

作り方
  1. 皮を剥いた人参、かぼちゃ、玉葱をスライスする。
  2. ①を水で煮る。アクが浮いたらすくい取り、コンソメを加える。
  3. 野菜に火が通ったらミキサーにかけ、裏ごしする。
  4. ③に豆乳を加え、火にかける。バターと塩で調味する。
  5. 冷水(あるいは氷水)であら熱を取り、冷蔵庫で冷やす。
  6. 器に盛り付け、みじん切りにしたパセリを散らす。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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