膀胱の下にある前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿障害を起こす病気です。
前立腺肥大症は年齢とともに発症率が高くなり、50歳からより増加します。
前立腺は膀胱出口の真下にあり、尿道を取り囲んでいます。
そのため、前立腺が肥大すると尿道が圧迫されて、排尿に関わるいろいろな症状が出現します。
前立腺は精液の成分の一部となる前立腺液をつくっている男性特有の器官です。
大きさはクルミほどで、この前立腺の中を尿道と2本の射精管が通っています。
肥大すると卵ほどの大きさになる場合もあります。
主な症状は以下の通りです。
排尿後、まだ尿が残っている感じがする。
排尿の回数が多い。
排尿の途中で尿が途切れる。
急に、強い尿意を催し、トイレを我慢することが難しい。
尿の勢いが弱い。
おなかに力を入れないと尿がなかなか出ない。
夜中に何度もトイレに行きたくなり、起きてしまう。
まだはっきりとは解明されていませんが、前立腺肥大症が50歳以降から中高年になると発症する人が増え始め、年齢が高くなるにつれて発症する人が多くなっていくことから、加齢が関与していると考えられます。
また、中高年になって性ホルモンのバランスの変化、男性ホルモンの分泌量の変化による影響が示唆されています。
他にも食生活の欧米化も前立腺肥大症を引き起こす一因になっているとも考えられています。
日常生活におけるポイントを以下にまとめました。
排尿を我慢すると、尿閉という自分の意志とは無関係におしっこが全く出なくなってしまう症状にもなりかねません。
洋食を中心とした生活を行っている方が、前立腺が肥大しやすいというデータがあります。
刺激物は前立腺が充血、むくみを起こす原因となります。
1日に必要な水分量は約1.5リットルです。
頻尿症状が出るのが嫌だから無理に飲水を控えると脱水症状にもなりかねません。
また、水分を摂りすぎかなと思われる方は、1度どれくらい飲んでいるのか意識してみるのもよい方法だと思います。
特にアルコールの摂りすぎは、尿閉という症状を引き起こす可能性もあります。
また、利尿作用のあるお茶やコーヒーなどもほどほどの量にする必要があります。
特に就寝前は、夜間頻尿をより助長させてしまいますので、なるべく控えるようにしましょう。
長時間座っていると、下半身をうっ血させます。うっ血すると前立腺も腫れて尿の出方が悪くなります。
冷えは下半身の血のめぐりを悪くさせ、前立腺をうっ血させます。
うっ血は尿を詰まらせる原因になりますので、ぬるめのお湯にゆっくりと入り、骨盤内の血液の循環が良くしましょう。
尿が出にくい人は、利尿作用があるカリウムを積極的にとるようにしましょう。
カリウムは、ホウレンソウ、ヒジキ、カツオやカジキなど、幅広い食品に含まれていますが、水に溶けやすく、調理すると減ってしまいます。
ですから、そのまま食べられるトマト、アボカド、スイカなどからとると効率的です。
スイカは約9割が水分で、残りの1割は糖分です。
水分補給に最適で、スイカの糖分は、素早くエネルギーになるため、暑さでの体力消耗を防いだり、疲労回復にも効果的です。
また、利尿作用のあるカリウム、抗酸化作用のあるリコピン、むくみ改善や疲労回復、抗酸化作用を持ったシトルリンなどさまざまな成分が含まれています。
今回はスイカを熱さず使用する、スイカ寒天をつくってみましょう♪
スイカは5月中旬から小玉スイカの収穫が始まり、続いて大玉スイカが収穫され、5~8月が旬です。
スイカはツルを切った段階で生長は止まってしまいますので、店頭で選ぶ際の甘くておいしいスイカのポイントを紹介します。
また、スイカは中央部の甘味がもっとも強く、皮に近いほど糖度が落ちます。
中央部分から、放射線状に切り分けると良いでしょう。
材料(4人分) | 分量 |
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スイカ | 1/8カット |
粉寒天 | 4g |
砂糖 | 50g |
水 | 600㏄ |
エネルギー(1人分):69kcal