やけどにおすすめのレシピ

やけどにおすすめのレシピ

やけどってどういうもの?

やけどは、熱や化学薬品などが原因で生じる損傷のことであり、医学専門用語では「熱傷」と呼びます。
高温が作用したために起こる傷害であり、皮膚症状が中心ですが、熱傷を受けた面積が広ければさまざまな全身症状があらわれます。

やけど

健康管理士からのワンポイント
『やけどにはどんな種類があるの?』

やけどは、やけどの原因によっていくつかの種類に分類されています。

種類 原因
温熱熱傷 熱湯や熱した油などによるやけど
カイロ等の40~55度くらいの低温熱源に長時間触れることによるやけどである低温熱傷も含む
化学熱傷 強力な酸などの化学薬品によるやけど
電気熱傷 雷や電流によるやけど
放射線熱傷 日焼けや放射線を浴びることによるやけど
気道熱傷 高温の蒸気などを吸うことによる気道のやけど

どんな症状があるの?やけどの深さによる分類は?

やけどの深さは、接触したものの温度と時間が関係しており、その重症度はⅠ度からⅢ度に分けられます。

分類を表にまとめておきます。

やけどの深さによる分類
分類 症状
I度熱傷 赤くなりヒリヒリと痛いが、数日で治る。
浅達性II度熱傷 赤くなり水疱(水ぶくれ)ができ、痛い。
やけど跡は基本的に残らないが、治療後のケアが不十分だと残る場合がある。
深達性II度熱傷 赤くなったり、紫色~白くなり水疱(水ぶくれ)ができるが、あまり痛みはない。
やけど跡が残りやすい。
III度熱傷 黒色、褐色または白色になる。
水疱(水ぶくれ)はできず、痛覚が失われて痛みはない。
やけど跡がはっきりと残り、皮膚が盛り上がったケロイド状に残ることもある。

熱傷深度

熱湯に比べて炎による熱傷は、損傷が深く重症であることが多いのが特徴です。

やけどをしたらどうしたらいいの?

応急処置

軽症から中症の場合

すぐに冷やすことが最も大切です。水道水などの流水などで痛みがなくなるまで冷やします。
衣服を着ている場合には、皮膚が衣服に貼りついている可能性があるため、無理に脱がさず衣服の上からそのまま冷やします。

重症の場合

広範囲に及ぶやけどや深いやけどの場合は、命に関わる危険性があるため、直ちに病院に連れていきます。

治療方法

日常生活の対策
  1. Ⅰ度…炎症を抑える軟膏を用いながら自然治癒を目指す。
  2. Ⅱ度…やけど跡が残る可能性があるためしっかりと医療機関で治療をする。
  3. Ⅲ度…自然治癒することは難しいため、皮膚移植などの外科的治療が必要となる。

どうしたらやけど跡が薄くなる?

薬をつかう

皮膚科などの医療機関では、炎症を抑える薬や保湿をするクリームなどが処方されます。
損傷度合いによっても治療方法が異なるので、お近くの医療機関で診察をしてもらいましょう。

新陳代謝を上げる

ウォーキングなど有酸素運動をすることで代謝をあげ、肌の再生を促しましょう。

ウォーキング

食事

やけど跡を治すためには、皮膚の再生を促す栄養素をとることが大切です。

積極的に取り入れたい栄養素
栄養素 作用 多く含む食べ物
タンパク質 皮膚のもとになる 牛肉、豚肉、鶏肉、卵、牛乳、乳製品、魚、大豆
亜鉛 皮膚の代謝を促す 牡蠣、牛肉、レバー、卵黄、カシューナッツ
ビタミンC コラーゲンの生成
色素沈着を防ぐ
ブロッコリー、赤ピーマン、大根の葉、レモン、オレンジ、いちご、キウイフルーツ

おすすめ健康レシピ

牛肉とアスパラガスの彩り炒め

牛肉とアスパラガスの彩り炒め

今回は、アスパラガスと一緒に牛肉、赤パプリカを使用します。
牛肉はタンパク質が豊富で亜鉛も多く含む食材です。
また、赤パプリカはビタミンCが豊富で、アスパラガスとの彩りにも最適です!
しっかり食べて皮膚の再生を促していきましょう!

管理栄養士・健康管理士からアドバイス

今回はアスパラガスを使った料理をご紹介します!
アスパラガスの旬は4~6月です。アスパラガスに含まれるアスパラギン酸は新陳代謝を促す働きがあります。
穂先がしまり茎はまっすぐしっかりとしていて、緑が濃くみずみずしいものが新鮮です。
茎が太いものを選ぶと甘くやわらかく美味しいと言われています。

材料(2人分) 分量
牛肉 200g
アスパラガス 3~5本
赤パプリカ 1個
小さじ1
砂糖 小さじ2
お酒 大さじ1
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ2

エネルギー(1人分):295kcal

作り方

  1. 牛肉は食べやすい大きさに切り、アスパラガスと赤パプリカは5cm幅に切り揃えておく。
  2. フライパンを加熱し温まったら、油を引いて牛肉を炒める。
  3. 牛肉にある程度火が通ったら、アスパラガス、赤パプリカを加え炒める。
  4. 野菜がしんなりとしてきたら調味料を加え、全体に回るように炒めたら完成!

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
この記事を
シェア
Twitter
Facebook
LINE
hatenaブックマーク
URLをコピー

URLをコピーしました

食や健康について学ぶ

関連記事

おすすめ記事