食欲不振は、食物を食べたいという生理的な欲求が低下したり、喪失した状態です。
消化器疾患をはじめとしたさまざまな疾患や過労、ストレス、薬の副作用、生活のリズムの乱れなど、多くの要因が食欲不振を招きます。
生活習慣の乱れやストレスなどにより、自律神経のバランスが崩れると、交感神経が刺激され、消化吸収を促進する副交感神経の働きが低下し食欲不振を招きます。
生活習慣をしっかりと整え、自立神経のバランスを保つことが、体の機能を整えて疾患を起こしにくい体をつくることにも繋がります。
十分な睡眠をとり、休日にはリラックスタイムをしっかりと確保するなどし、体を癒してあげましょう!
これらの症状がみられるようであれば食欲不振と言えます。
ストレスや生活習慣の乱れなどで自律神経のバランスが崩れ、交感神経が刺激されることにより、消化吸収を促進する副交感神経の働きが抑えられ、食欲が起こりにくくなります。
また、世代別でみると女性の妊娠によるつわり、高齢者では加齢による運動機能の低下から運動不足となることが食欲不振の要因の一つとなります。
胃や肝臓、胆のう、膵臓などの消化器系に炎症などが発生することで食欲低下を起こしやすくなります。
その他、がん、心疾患、脳疾患、腎障害、甲状腺機能低下症、風邪やインフルエンザなどの感染症、神経性食欲低下やうつ病などの精神的な疾患など、様々な疾患が食欲不振の原因となります。
夜更かしや、朝食の欠食により体内時計が乱れ、自律神経のバランスが崩れて食欲低下を招きます。
早寝早起きの習慣をつけ、朝に太陽の光を浴び、1日3回できるだけ決まった時間に食事をとるとよいでしょう。
ストレスが続くことで食欲不振に陥りやすくなるため、読書や音楽鑑賞など自分の好きなことをして気分転換をはかりましょう。
体を動かすとエネルギーが消費されるだけでなく、気持ちがスッキリとし自然と食欲がわいてきます。
アルコールの飲みすぎは、胃や肝臓に負担をかけ食欲不振を招きます。適量を心掛けましょう。
空腹状態で飲むと胃の粘膜が刺激され炎症を起こすため、食事と一緒にゆっくりと飲みましょう。
十分な休息をとること、また、その原因を知ることが大切です。
胃腸の不具合を伴う食欲不振が続くようであれば、内科や消化器科、精神的なものが疑われる場合には心療内科を受診しましょう。
食欲のないときには、脂質の多い食事や食物繊維の多い食品は避け、消化の良い食べ物を少しずつ食べるようにしましょう。
また、疲労回復や食欲増進に効果的な食品を取り入れるとよいでしょう。
栄養素 | 作用 | 多く含む食べ物 |
---|---|---|
ビタミンB1 | 糖質をエネルギーに変換する、疲労回復 | うなぎ、牛肉、豚肉、鶏肉、豆類、玄米 |
ビタミンC | 抗酸化作用 抗ストレス作用 |
ブロッコリー、赤ピーマン、大根の葉、レモン、オレンジ、いちご、キウイフルーツ |
今回は、梅干しを使用したお粥をご紹介します。
梅干しを使用することで、食欲増進作用や、不足しがちなビタミン、ミネラルを摂取することができます!
また、お粥は消化しやすくお腹にやさしいため、食欲のないときにオススメの料理です。
体の中から温まり免疫力UPにも繋がります!
今回は梅干しを使った料理をご紹介します!
梅干しの旬は6~7月です。梅干しを見たり、思い出したりするだけで、口の中に唾液が広がりますが、この梅の酸味が体内の消化器官を刺激し唾液など消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させるとともに消化を助けます。
材料(2人分) | 分量 |
---|---|
ご飯 | 茶碗2杯分 |
梅干し | 3つ |
卵 | 2個 |
しらす | 少々 |
かつお節 | 少々 |
だし汁 | 適量 |
しょうゆ | 少々 |
エネルギー(1人分):321kcal