関節や関節の周囲の骨、腱、筋肉などの運動機関の痛みを伴う病気全般を「リウマチ性疾患」「リウマチ」と呼びます。
一般的にリウマチとは「関節リウマチ」のことを指します。
高齢者の方がかかる病気と思っている方も多いのですが、30~50歳代の働き盛りの方が発症することが多い病気で、女性の占める割合が男性の約4倍といわれています。
関節の痛みや腫れを伴う病気は100種類以上あります。
全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称で、「膠原病」があります。リウマチは膠原病の中の一つの疾患で、関節の痛みや腫れが特徴の病気です。
リウマチの原因ははっきりとは解明されていませんが、原因の一つに免疫異常があります。
免疫とは、体に病原体などの異物(抗原)が侵入してきた際に攻撃し、異物を体外へ排除し、体を守るシステムですが、この免疫システムに何らかの異常が生じると、体の中の正常な細胞や組織を異物とみなして自分の細胞に対して抗体が作られるようになり、自己を攻撃するようになります。
つまり、関節を守る組織や骨、軟骨を外敵とみなして攻撃し、壊してしまうのがリウマチです。
このような免疫異常によっておこる病気を「自己免疫疾患」と呼び、関節リウマチはこの自己免疫疾患の一つとされています。
リウマチを引き起こす環境要因としては下記のものが挙げられます。
関節リウマチは詳しい原因が分からないことが多いので、日頃から以下のように生活習慣を見直すことが大切です。
リウマチの痛みがあることで体を動かす機会が減るため、骨粗しょう症を合併しやすくなります。
良質なタンパク質やカルシウム、ビタミン類などの摂取を心がけましょう。
また、炎症を抑える働きのあるDHAやEPAなどもとるとよいでしょう。
栄養素 | 作用 | 多く含む食べ物 |
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タンパク質 | 筋肉で骨の構成成分となる | 肉、魚、大豆、卵 |
カルシウム | 骨の構成成分となる | 牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を高める | いわし、紅鮭、きくらげ |
ビタミンB6 | タンパク質の代謝に関与 | レバー、魚介類、鶏のささ身、バナナ |
EPA | 炎症を緩和する | さんま、さば、いわし |
DHA | 炎症を緩和する | さんま、さば、いわし |
さばには、さまざまな栄養成分が豊富に含まれていますが、鮮度が落ちるとアレルギーの原因になるヒスタミンが増えてしまいます。
また、見た目はよくても身肉は軟らかく溶けてしまっていることがあるので、黒目がはっきりしていて濁っていないもの、背部の模様が鮮明なものを選び、早めに調理し、食べるようにしましょう。
さばの旬は10~2月です。
「さばを読む」という語源は、さばが自己消化能力が高く鮮度が落ちやすいので、売るときに急いで数え、数を間違えていることが多かったので、ごまかされるという意味になったという説があります。
さばは、「青魚の王様」といえるほど栄養価が高く、さばの脂質にはDHAやIPAなどが豊富に含まれ、含有率は青魚の中でも群を抜いています。両成分は、血中のコレステロールを低下させ、血液を良くし動脈硬化予防の働きがあります。
材料(2人分) | 分量 |
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さば切り身 | 2枚 |
液体塩麹 | 大さじ1 |
こしょう | 適量 |
パセリ | 適量 |
(A) オリーブオイル | 小さじ1 |
(A) にんにく | 1片 |
(A) トマトホール缶 | 1/2缶 |
(A) 液体塩麹 | 小さじ2 |
エネルギー(1人分):303kcal