内耳の異常により、難聴や耳鳴りを伴う激しいめまいが起こる病気です。
以前は30~40歳代の働き盛りの方の女性に多いといわれていましたが、近年ではメニエール病の発症年齢の高齢化が進んでいるといわれています。
耳は、外耳、中耳、内耳の3つに分けられ、外耳と中耳は外からの音を内耳まで伝える働きをしています。
また、耳は聴覚機能のほかに平衡感覚の機能もあり、特に内耳の三半規管と前庭は体の平衡感覚を保つ働きがあります。
三半規管は内部を満たしているリンパ液の動きで上下や左右の回転運動を感知し、前庭は重力の変化を瞬間的に察知し、加速運動や位置感覚を認識しています。
人間は体の回転を感知する三半規管と体の傾きを感知する前庭が正常に働くことで体のバランスを保っています。
突然、まわりのものや自分がぐるぐると回っているような回転性めまいや片側の耳の難聴、耳鳴りが症状として現れます。また、回転性めまいではなく、身体がふわふわと浮いているような浮動性めまいが現れることもあり、めまいがひどいときには、吐き気や嘔吐を伴います。
原因ははっきりしていませんが、内耳にできる内リンパ水腫であることがわかっています。
三半規管や前庭に満たされているリンパ液が、何らかの原因で過剰産生や内リンパ管の流通障害で三半規管や蝸牛が水ぶくれ(内リンパ水腫)になることで起きると考えられています。
また、ストレスや睡眠不足が発症の引き金になる場合もあり、几帳面な人や神経質な人はストレスを溜め込みやすいので発症率が高いといわれています。
メニエール病はストレスが関わっているといわれているので、ストレスを溜めないことが大切です。
そのほかにも下記のように生活環境を整えましょう。
栄養素 | 作用 | 多く含む食べ物 |
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ビタミンB12 | 末梢神経の働きを促す | しじみ、レバー、あさり、牡蠣、さんま |
食物繊維 | コレステロール値を低下させる | 野菜、豆、穀類、海藻 |
ビタミンB12はめまいを治療する成分としても使われています。
今回はビタミンB12が豊富なさんまと食物繊維が豊富な大根を使ってさんま大根煮を作ってみましょう♪
さんまの旬は9月~10月です。
秋の味覚の代表的な鮮魚といえば、さんま(秋刀魚)ですが、さんまには末梢神経の働きに欠かせないビタミンB12が豊富に含まれているので、めまいや難聴、耳鳴りを緩和する作用があります。
旬が終わりに近づくと脂ののりも少なくなってきます。
黒目の周りが透明で澄んでいる、頭から背中にかけて盛り上がり厚みのあるものが鮮度がよいといわれています。
また、さんまにはEPAやDHAが豊富に含まれていて、コレステロール値を下げる作用があるので、痴呆やボケ予防の働きがあります。
材料(4人分) | 分量 |
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さんま | 3尾 |
大根 | 中1/2本 |
にんにく | 1かけ |
しょうが | 1かけ |
茹で汁 | 2カップ |
(A) 醤油 | 大さじ2 |
(A) みりん | 大さじ1 |
(A) 砂糖 | 大さじ2 |
(A) 酒 | 大さじ1 |
エネルギー(1人分):218kcal