こむら(腓)とはふくらはぎのことで、「足がつる」という状態は、ふくらはぎや足の側面、指などにもみられます。
何らかの原因で、足の筋肉が突然けいれんを起こし、筋肉が収縮したまま硬直して元に戻りにくくなった状態で、激しい痛みを伴います。
こむら返りのおもな症状は、ふくらはぎの筋肉が異常に緊張し、筋肉が収縮したまま弛緩しない状態になって激しい痛みを伴います。
運動時に筋肉を活発に動かすと、筋肉や神経の働きを調整しているカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルがたくさん消費されます。
さらに汗をかくことでこれらのバランスが乱れ、筋肉疲労を起こしやすくなって足がつると考えられます。
足に筋肉は、収縮することによって血液を循環させるポンプの働きがあります。
しかし、年齢とともに筋肉量が減少すると、下半身の血液の流れが悪くなって栄養補給が滞ってしまします。
そのうえ、睡眠中は汗をかいて体温を低下させて体を休めているため、運動をしていなくてもミネラルのバランスが乱れやすく、筋肉疲労を起こしやすくなるのです。
糖尿病や閉塞性動脈硬化症、腎疾患などミネラルのバランスを崩しやすかったり、血流が低下しやすい病気である場合も足がつることがあります。
慢性化させないために、日ごろから足の筋肉を使いましょう
足の筋肉を適度に動かすことで、筋肉量を維持し、血流がよくなります。
上体が前傾すると腰に負担がかかります。姿勢を良くしてゆっくり続けましょう
筋肉疲労を解消するため、ふくらはぎを中心に足全体をゆっくりもみほぐしましょう。
アキレス腱からひざ裏まで指と手のひらを使って揉みましょう。
強くもむと筋線維を傷めてしまうのでゆっくり優しく行いましょう。
筋肉の働きを促すミネラルが不足しないように、毎日の食事を見直してみましょう。
ミネラル | 多く含む食品 |
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カルシウム | 乳製品、小魚、干しえび、小松菜、水菜 |
マグネシウム | 大豆製品、種実類、穀類、海藻類 |
カリウム | 野菜、くだもの、いも類 |
ビタミンE | 植物油、魚介類、種実類、かぼちゃ |
こむら返りを予防するには、筋肉の異常収縮を起こさないようにする必要があります。
それには、筋肉の働きを促すミネラルや、血流の促進させるビタミンを積極的にとるようにしましょう!
主食でビタミンミネラルをしっかりとれるミックスごはんで手軽に栄養補給をしましょう。玄米や胚芽米にアレンジするとビタミンB1がアップして疲労回復効果が期待できます。
材料(6人分) | 分量 |
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白米 | 2合 |
干ししいたけ | 3枚 |
切干し大根 | 10g |
昆布 | 10×10cm角1枚 |
アーモンド | 12粒 |
煮干し | 6g |
白ごま | 大さじ2 |
オリーブ油 | 大さじ1 |
水 | 400cc |
エネルギー(1人分):276kcal