扁桃炎におすすめのレシピ

扁桃炎におすすめのレシピ

扁桃炎ってどういうもの?

扁桃炎は、ウイルスや細菌によって起こる扁桃腺の病気です。

子供から大人まで発症しますが、子供を中心に30代くらいまでの若い年齢層に多く見られるのが特徴です。扁桃腺は口蓋垂(いわゆるのどちんこ)の両側にあるリンパ組織のことで、この部分は口蓋扁桃と呼ばれています。

疲れがたまっていたり、風邪をひいて体力が落ちるなどして免疫力が低下すると、病原菌やウイルスが身体に侵入し、増加します。そのときに、喉の免疫器官の口蓋扁桃が病原体とたたかって赤くはれている状態を急性扁桃炎といいます。

急性扁桃炎を1年に5回以上繰り返すと、慢性扁桃炎と呼ばれるようになります。
今回は急性扁桃炎を中心にご紹介します。

健康管理士からのワンポイント
『のどのしくみと主なはたらき』

のどは、医学用語で「咽喉(いんこう)」といい、鼻の奥から食道の入口までが「咽頭(いんとう)」、気管の入口の部分が「喉頭(こうとう)」です。

口や鼻は、空気や食べ物、飲み物などの体に必要なものを取り込む入口で、空気は「気管」へ、食べ物や水分は「食道」へ送られます。外界に接しているため、口や鼻はからだに必要なもの以外の、細菌やウイルスなど外敵となる異物の侵入口にもなります。

のどにはリンパ組織があり、ウイルスや細菌が侵入しようとすると、ブロックして体内への侵入を防ぎます。

 

のどのしくみと主なはたらき

『扁桃とは』

侵入してきた細菌やウイルスを攻撃し、排除する咽頭の粘膜にあるリンパ節の集合体を扁桃といい、形がアーモンド(扁桃)に似ていることからそう呼ばれています。

扁桃は、のどの周囲をぐるりと取り巻いていて、「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」「耳管扁桃(じかんへんとう)」「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」「舌扁桃(ぜつへんとう)」の4つがあります。これらの4つの扁桃が、私たちのからだを細菌やウイルスから守ってくれています。なお、一般的に“扁桃腺”と呼ぶときは、口蓋扁桃のことを指します。

 

どんな症状があるの?

急性扁桃炎の主な症状には以下のような症状があります。

初期段階

  • 赤く腫れる
  • 痛みが出る
  • のどに違和感を感じる(飲食時)

症状が悪化し、腫れが進んだ状態

  • 38~40度の高熱
  • 食事や唾液を飲み込む際に初期段階より痛みが増す
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 関節痛
  • 寒気
  • 頚部リンパ節が腫れる
  • 耳の痛み(中耳炎を併発した場合)

慢性扁桃炎の場合は、のどや耳の痛みのほかに頭痛や、扁桃に膿の塊が見られることが多くなります。

症状

急性扁桃炎の原因は?

急性扁桃炎を引き起こすウイルスや細菌には以下のようなものがあります。

急性扁桃炎を引き起こす主なウイルス

  • アデノウイルス
  • 単純ヘルペスウイルス
  • EBウイルス
  • エンテロウイルス

急性扁桃炎を引き起こす主な細菌

  • 溶連菌
  • 肺炎球菌
  • インフルエンザ菌

口蓋扁桃が細菌やウイルスにさらされた時に、風邪や過労、気温の急激な変化、過度の喫煙、暴飲暴食、睡眠不足などのストレスが加わると、病気に対する抵抗力のバランスが崩れ、扁桃炎が発症します。

一方、扁桃炎を何度も繰り返して発症してしまう慢性扁桃炎は、中咽頭のリンパ組織の慢性炎症が原因で発症します。慢性扁桃炎にならないように早くから予防し、再発しないようにすることが大切です。

扁桃腺の切除って?

幼少期に溶連菌などによる扁桃炎を繰り返し起こしたことで、扁桃腺切除を検討したことや切除した方もいるのではないでしょうか?

慢性扁桃炎が進行すると、薬だけでは改善が見込めず、扁桃腺を切除する手術が必要となる場合があります。年に4回以上扁桃炎を引き起こす方や扁桃が原因となり重大な病気を引き起こす方、扁桃肥大が高度で食べ物の食べにくさや呼吸がしにくい、いびきがある、声が出しにくい方などは、手術が必要になる場合があります。扁桃腺を切除しても、免疫力に問題ないとされていましたが、近年、切除により免疫力が低下にするといった研究結果も発表されています。そのため、扁桃腺切除をする際には、様々なことを検討してから切除する必要があります。

どうしたら予防・対策ができるの?

扁桃炎の発症はウイルスや細菌の感染によるため、体内の免疫力を低下させないように栄養を十分に取って、体に負担のない日常生活を送ることが大切です。

また、風邪予防と同様、うがいや手洗いも非常に重要です。のどを乾燥させないことも、扁桃炎の予防につながります。

うがい・手洗い

のどは、空気や食べものが通るところなので、炎症などが起こらないように粘膜の状態を整えておくことが大切です。うがいを励行して、口の中やのどの洗浄をしましょう。感染を避けるため、せっけんをよく泡立てて、ウイルスや菌を流水でよく洗い流しましょう。

保湿

のどの乾燥を防ぐために、屋外では特にマスクを着用するようにしましょう。
部屋では、加湿器を使用して湿度を高めるようにすると良いでしょう。また、蒸気吸入器を使って喉の奥までうるおいを与えることも有効です。マメな水分の補給も忘れずに。
鼻には、吸いこんだ空気に湿気を加える作用がある為、口呼吸が多い人は鼻呼吸をするよう意識してみて下さい。

睡眠とリラックス

睡眠不足などで不規則な生活を続けていると、体の疲れが取れず、抵抗力が下がります。十分に睡眠を取り、規則正しい生活を送ってリラックスを心がけましょう。

食事

亜鉛が不足すると免疫力が低下し、風邪、インフルエンザにかかりやすくなります。

食事からの摂取で欠乏症となることは少ないですが、普段から意識して摂るようにしましょう。

また、ビタミンCが不足すると抵抗力が低下し、ウイルス感染しやすくなります。ビタミンCの成人の摂取推奨量は1日100mgですが、 風邪を引いたときなどはビタミンCを積極的に摂るよう心がけましょう。

扁桃炎を予防する栄養素
栄養素 作用 主な食材
亜鉛 免疫機能を高める
風邪・扁桃炎の予防
牡蠣、うなぎ、牛肉(もも肉)、レバー(豚・鶏)、チーズ、卵黄、大豆、納豆、豆腐、そば、ゴマ、緑茶、アーモンド、黒米、赤米
ビタミンC 免疫力を高める ブロッコリー、アセロラ、カリフラワー、赤ピーマン、大根の葉、小松菜、柿、レモン、オレンジ、イチゴ
おすすめの食材

はちみつ

はちみつは、のどの痛みや疲労回復に効果がある食べものとして知られています。
はちみつの成分の多くは、ブドウ糖、果糖で、その他、カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウムなどのミネラル類、ビタミンが豊富に含まれています。
抗菌作用によってのどの痛みや炎症を和らげる効果がありますので、はちみつたっぷりのホットレモンでビタミンCと合わせて摂るのがオススメです。

ハーブティー

セージ、エキナセア、タイムなどのハーブティーも扁桃炎に効果があるといわれています。咽頭の炎症を和らげるためにおススメです。

しょうが

しょうがは、漢方などでも使用されています。しょうがに含まれるジンゲロールやショウガオールという成分には、殺菌作用や免疫力を向上させる作用があります。

大根

ビタミンCが豊富に含まれており、免疫力の向上が期待されます。また、抗酸化作用により、体の酸化やストレスからも守ってくれます。大根をすりおろしてスープなどに加えることがおススメです。

ネギ

免疫力を高めるカロテンやビタミンCが豊富で、抗菌・抗ウイルス作用のあるネギオールという成分が含まれています。また、ネギに含まれるアリシンという成分には、殺菌作用もあります。雑炊や味噌汁などに加えることがオススメです。

避けたい食品

扁桃炎の時に控えるべきものは、アルコールや刺激物などが挙げられます。アルコールは体で熱を作りやすく、炎症を強くしてしまう可能性があります。刺激物は、極端に熱いもの、冷たいもの、酸味が強いもの、辛いものなどは痛みを悪化させ、ダメージを与えてしまうため避けましょう。

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おすすめ健康レシピ

れんこんのぽかぽかスープ

れんこんのぽかぽかスープ

れんこんは、免疫力アップの栄養素、ビタミンCが豊富です!
旬のれんこんをつかった、すごく簡単で体が温まるスープをつくってみましょう。

砂糖の代わりにはちみつをつかって、のどへのやさしさをアップさせました!

最後にご飯を入れて、とき卵をプラスして雑炊にもできます。お子さまでも食べやすくなるのでオススメです♪

管理栄養士・健康管理士からアドバイス

れんこんの旬は、11~3月です。

れんこんは、ビタミンCが豊富であり、食物繊維ミネラル、タンニンというポリフェノールを含みます。

れんこんは、形がふっくらと丸く肉厚のもの、節と節の間が長く太くてまっすぐなもの、外皮の色が白すぎず、傷がなくつやがあるものを選びましょう!

材料(4人分) 分量
れんこん 100g
長ネギ 1/2本
生姜 1かけ
500cc
中華スープの素 大さじ1
小さじ1/3
はちみつ 小さじ1/2

作り方

  1. れんこんは皮をむき、酢水(分量外)に10分ほどつけておく。
  2. れんこんと生姜はすりおろし、長ネギは荒いみじん切りにする。
  3. 鍋に、れんこん、生姜、長ネギ、水、調味料を全て入れて火にかける。
  4. 沸騰してきたらアクを取り、塩で味を調えて完成♪ 仕上げで、すりごまをふりかけると、亜鉛が更に追加されますよ!

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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