薄毛(うす毛)とは何らかの原因で、髪が抜け落ち、その結果、頭髪が薄くなり地肌が露出してしまっている状態のことをいいます。
薄毛は、中高年だけの悩みではなく、20代~30代などの若い世代の人たちにとっても深刻な悩みになっています。最近では薄毛に悩む女性が増加しているようです。
髪の成長過程(ヘアサイクル)で、髪が休止期に入って抜けたものの、そのまま成長が止まってしまい、新しい毛髪が作られなくなってしまいます。
次第に髪の毛の本数が減り、成長期が短くなり、毛髪が十分に育つ前に休止期をむかえ抜けていき、全体的に細く短い毛が多くなり薄毛化になります。
髪の毛は平均して約10万本あるといわれ、1日に50~100本ほど自然に抜け落ちます。
1日に伸びる髪の毛の長さは約0.3~0.5ミリで、1か月で約1センチ伸びるといわれています。
頭皮から露出している髪の約1割が、成長を終えて抜けていくのを待っている髪で、
その下にはこれから成長する細くて柔らかいうぶ毛が生えて成長していきます。
このような髪の成長過程をヘアサイクルと言います。
ヘアサイクルは3段階に分けられ、成長期 → 退行期 → 休止期を繰り返します。
期間 | 割合 | 特徴 | |
---|---|---|---|
成長期 | 2~6年 | 85~90% | 新しい髪が成長する時期で、髪がどんどん押し上げられて伸びていく。 |
退行期 | 2~3週間 | 1% | 成長期が過ぎて髪の成長がほぼストップ。 正常な髪はここで抜け落ちる。 |
休止期 | 3~4ヶ月 | 9~14% | 完全に成長がストップして髪が抜けやすい状態。 休止期と同時期に、古い髪の下では新しい髪の成長がスタート。 |
薄毛とは何らかの原因で髪が細くなったり、抜け落ちたりなど、正常なヘアサイクルが機能しなくなり、その結果、髪の毛が薄くなることです。
薄毛にはいろいろな症状があり、最近よく耳にする「AGA」、若くしてハゲ始める若年性脱毛症や、ストレスや免疫低下などで起こる脱毛症などさまざまです。
思春期を過ぎた成人男性にみられる脱毛症。
年齢の経過と共に額の生え際や頭頂部の髪が細くなったり、抜け毛が多くなるなどで、徐々に薄毛が目立つようになる。
男性型脱毛症のひとつで、20代~30代という若い年齢で発生する。
特徴は、成長期にある毛根細胞が正常に働かず、髪の寿命の前に抜け落ちてしまう点。
年齢や性別などに関係なく突如発生する。
頭部のある一部が円形や楕円形に脱毛する。抜けた髪の毛には毛根が残っておらず、脱毛部分の皮膚はやや周囲よりもへこんだ状態。
脂性のフケが毛穴を詰まらせ、髪の毛が生えてくる道をふさぎ、頭皮の状態が悪くなって炎症を起こす脂漏性皮膚炎が原因の脱毛症。
頭皮の角質異常による乾燥したフケが毛穴周辺を塞ぎ、頭皮の雑菌の異常な繁殖することにより毛根が炎症し、脱毛にいたる脱毛症。
中高年の女性に多く見られるため、女性型脱毛症とも呼ばれる。
男性型脱毛症のような局所的な脱毛症とは異なり、頭部全体の髪が全体的に薄くなってしまうのが特徴。
*「瀰漫(びまん)」とは一面に広がるということ。
男性と女性に分けて、薄毛の特徴的な原因をそれぞれ紹介します。
男性ホルモンは髭や体毛などの成長を促進しますが、頭髪にとっては、毛根の毛母細胞を萎縮させ、髪の成長を妨げます。
薄毛には遺伝的要素が大きく関係していますが、遺伝は100%ではなく、環境により薄毛やハゲが発症するかどうかで「高い確率でおこりやすい」と考えられています。
ストレスが自律経やホルモンバランスを乱し、髪を育てる毛根部を取り巻く血管を収縮させ、血流が悪化し、毛根に栄養分を十分運べない状態となり、薄毛の原因になります。
食生活の乱れが原因で、髪の毛の生成に必須とされるビタミンやミネラル成分を十分に摂取できないため薄毛になることがあります。また不規則な生活も髪の成長を妨げることも。
一般には加齢により毛根の細胞が老化するために、髪が細化し全体的に薄くなると考えられています。
また加齢により、頭皮を含めた肌の老化により抜け毛が増えて、健康な髪が育たず、薄毛になってしまいます。
女性の薄毛は、血流不全に加えて、出産後及び更年期障害等、加齢による女性ホルモンのバランスの崩れが一因だといわれています。
また、タバコや睡眠不足、過激なダイエットによる栄養不足は、ホルモンバランスを乱す要因になります。
女性達は、家庭内の問題に加え、近年の社会不安、仕事や人間関係など、さまざまなストレスを抱えているため、身体の変調から髪や頭皮に与える影響も大きいと考えられます。
シャンプー・トリートメント・カラーリング・パーマなどのヘアケア商品による頭皮のトラブルが原因になります。ドライヤーの使いすぎも髪に負担をかけるので注意しましょう。
薄毛予防の有効な対策は、バランスのとれた食事、ストレスをためない生活、ストレス解消法を見つける、タバコ、酒を控えるなどの健康的な生活を送ることが重要です。
バランスの悪い食生活、例えば肉類や油ものの摂りすぎも薄毛の原因だといわれています。
髪を健康に保つためには、良質のタンパク質や、ビタミン、ミネラルが欠かせません。
栄養素 | 作用 | 主な食材 |
---|---|---|
亜鉛 | タンパク質の合成を促し、実際の髪の毛にする、新陳代謝に必要 | 牛肉、牡蠣、レバー、納豆、玄米、黒ごま、アーモンド |
銅 | 毛髪の代謝に関わる | レバー、干しえび、牡蠣、イカ、たこ、納豆、アーモンド |
タンパク質 | 髪の毛を構成する | 肉類、魚介類、卵、乳類、大豆製品 |
ヨード | 不足すると脱毛しやすい | いわし、さば 、かつお、ぶり、昆布、わかめ、ヒジキ、海苔、牛乳、ヨード卵 |
ビタミンC | タンパク質の合成に関与し、実際の髪の毛にする | いちご、キウイ、ブロッコリー、菜の花、オレンジ、柿、アセロラ |
ビタミンA群 | 髪自体の健康を促進させる | レバー、うなぎ、緑黄色野菜 |
ビタミンB群 | 体の新陳代謝を正常に保つ | 玄米、豚肉、牛乳、レバー、大豆、卵 |
ビタミンE | 血流をよくして薄毛の予防 | レバー、うなぎ、ナッツ類、かぼちゃ、アボカド |
食事以外にも抜け毛を予防する正しいケアの仕方や生活の仕方を実行しましょう。
洗髪のし過ぎも洗髪を怠って不潔にするのも抜け毛の原因となります。
シャンプー・リンスのあとはよくすすぎ、ドライヤーのかけ過ぎにも気を付けましょう。
昼に髪が受けたダメージは、夜寝ている間に修復されます。
夜ふかしはせず、十分な睡眠を取るよう心掛けましょう。
ストレスは血行を悪くするため抜け毛の大敵です。
心身の疲労が蓄積しないように、ストレスは早めに解消しましょう。
タバコは血管を収縮させるため、毛根への血液循環も悪くなります。
また、髪の毛に必要なビタミンCも破壊してしまうので、できれば禁煙しましょう。
韓国では、お誕生日には必ずわかめのスープを飲むほどポピュラーな料理です!
今回は、旬のかきと新陳代謝や細胞分裂を活発にしてくれるわかめを加えた韓国風スープを作ってみましょう♪
これからが旬のかきは、亜鉛のみでなく良質なタンパク質も豊富に含んでいるので、薄毛予防にも大きな役割を果たしてくれます。
かきの旬は、10~3月です。
かきは、豊富な亜鉛のほかにも、鉄分、銅、カルシウム、カリウム、マンガン、セレンなどのミネラル類をはじめ、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンEなどをバランスよくかつ豊富に含有している事から「海のミルク」と呼ばれています!
かきだけで髪に必要な栄養素がたくさん取れますよ♪
材料(4人分) | 分量 |
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かき | 1と1/2カップ |
わかめ(戻して) | 2カップ |
水 | 6カップ |
ごま油 | 大さじ2 |
おろしにんにく | 小さじ2 |
だししょうゆ | 小さじ2 |
しお | 小さじ1 |