食品から取ったタンパク質をアミノ酸に分解したり、アミノ酸を原料に皮膚や髪の毛、爪などの体組織、酸素を運搬するヘモグロビンのタンパク質をつくるのを手助けします。ビタミンB6が不足してアミノ酸の代謝が滞ると、こうした働きにも影響が出ます。タンパク質の摂取量が増えるほど、必要な量も増加します。
ビタミンB6は、神経間で情報を伝えるためのセロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ギャバ(GABA)などの重要な神経伝達物質の合成に必要です。
また、体外から侵入した病原体を攻撃して無力化させる免疫物質の「免疫グロブリン」をつくるのにも欠かせません。
さんま、真あじ、牛レバー、バナナ など
普通の食事をしていれば過剰症の心配はありません。
ビタミンB6は腸内細菌によってもつくられることから、一般的には不足しにくいのですが、
抗生剤を長期間飲んでいる人や、妊婦や経口避妊薬の常用者は、ホルモンの関係で不足しやすくなります。
ビタミンB6は、魚や肉などの動物性食品に多く含まれています。豆類や穀類、野菜、果物などにも含まれていますが、
植物性食品に含まれるビタミンB6は体内での利用効率が低いので、動物性食品からとったほうが効率が良いのです。
また、光に対して不安定なので、ビタミンB6を含む肉や魚は鮮度の良いものを選びましょう。