血行促進のビタミン 「ビタミンE」

血行促進のビタミン 「ビタミンE」

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種で、脂質とともに体内に吸収されます。ビタミンA、Cと共に、「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ、老化を防ぐ働きから、「若返りのビタミン」と言われています。

ビタミンEの主な生理作用

抗酸化作用

ビタミンEは、細胞を構成する脂溶性の成分の酸化を防ぐことで体内のさまざまな器官の老化を予防しています。また、血液中のLDLコレステロールは活性酸素によって反応し、血管を傷つけることで動脈硬化に繋がりますが、ビタミンEの働きにより酸化を抑制することで動脈硬化予防にも繋がります。

動脈硬化にオススメのレシピ

油の酸化ってどういうこと?!

血行促進

ビタミンEには、末梢神経を拡げる特徴があり、体の隅々まで血液がスムーズに流れていきます。そのため、全身に酸素と栄養素が行きわたるようになり、頭痛や肩こり、冷え性などの症状改善にも繋がります。

ビタミンEを多く含む食品

植物油、アーモンド、うなぎ、かぼちゃ など
ビタミンEを多く含む食品

食事摂取基準

1日の目安量(男性) 1日の目安量(女性)
18~29歳 6.5mg 5.0mg
30~49歳 6.5mg 6.0mg
50~64歳 6.5mg 6.0mg

 

摂りすぎると

通常の食生活では過剰摂取になることはありませんが、サプリメント等で過剰に摂取することが続くと、出血しやすくなったり、筋肉低下や疲労を起こす場合もあります。

不足すると

細胞膜の機能が低下し、老化の原因となったり、貧血や頭痛、肩こりなどの症状が現れます。

上手な取り方

脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。また、ビタミンEと同様に抗酸化作用の強いビタミンAやビタミンCと一緒に摂取することで抗酸化作用がさらに高まります。

 

いかがでしたか。ビタミンEは、ビタミンAとCとともに体を酸化から守っています。健康管理士受験対策講座では、栄養素のはたらきはもちろん、ほかの栄養素との関わりや消化吸収のメカニズムについても学ぶことが出来ます。ぜひ勉強してみてください。

健康管理士一般指導員受験対策講座

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著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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