目のビタミン 「ビタミンA」

目のビタミン 「ビタミンA」

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種で、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。レチノールとして主に動物性食品から摂取するほか、体内でビタミンAに変換されるβカロテンとして、緑黄色野菜から摂取することができます。

ビタミンAの主な生理作用

抗酸化作用

ビタミンA前駆体のβ-カロテンは抗酸化力を持ち、有害な活性酸素の働きを妨げて体を守り、老化やがんの抑制に働きます。またLDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する働きもあります。

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皮膚、粘膜を健康に保つ

皮膚や喉、鼻、肺、消化管などの粘膜を正常に保つ働きをしています。抵抗力を高めて感染症を予防し、免疫力の向上にも効果が期待できます。

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視力を調整する

ビタミンAは、網膜で光や色を感じるのに必要なロドプシンの主成分です。映画館などでよく経験する「薄暗い場所でも時間が経つと目が慣れてみえるようになる現象」である「暗順応機能」を助ける働きがあります。

眼精疲労の解消におすすめのレシピ

ビタミンAを多く含む食品

レバー、うなぎ、ニンジン、カボチャ など

ビタミンAを多く含む食品

食事摂取基準

1日の推奨量(男性) 1日の推奨量(女性)
18~29歳 850㎍RAE 650㎍RAE
30~49歳 900㎍RAE 700㎍RAE
50~64歳 900㎍RAE 700㎍RAE

(ほとんどの人が必要量を満たす量)

取り過ぎると

ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、過剰に取ると体内にたまって、様々な障害を引き起こしますが、β-カロテンは一般的に過剰症の心配はあまりないといわれています。サプリメント等で多量に摂取した場合には、頭痛、吐き気、めまい、肝肥大、胎児に奇形や流産(妊婦)などを起こすことがあります。

不足すると

夜盲症(暗がりで目が見えにくくなる)、視力低下、ドライアイ(眼球乾燥症)、成長障害、

肌荒れ、乾燥肌、皮膚の角化 などを起こすことがあります。

上手な取り方

脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。野菜の場合は、野菜炒めや、ドレッシングをかけたサラダ。ビタミンCやEと一緒にとる

 

いかがでしたか。ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康など体の様々な器官の健康を保つ効果が期待できる栄養素です。健康管理士受験対策講座では、栄養素自体のはたらきはもちろん、体内でどのような働きを担っているのかなど、健康維持の観点で学ぶことができます。ぜひ勉強してみてください。

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著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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