ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝すべてに関わっており、エネルギー摂取量の多い人は、通常の量より多く必要となります。
成長を促進したり、皮膚、髪、爪などの細胞の発育にも関与しています。
酵素とともに働いて有害な過酸化脂質を分解する働きがあります。ビタミンEは過酸化脂質ができるのを防ぐ働きを持っていますが、ビタミンB2はできた過酸化脂質を消去します。
豚レバー、うなぎ、ぶり、納豆 など
腸内細菌によっても合成されるため、通常の食生活では欠乏症は起こりにくいと考えられています。
ビタミンB2は、レバーや魚介、牛乳・乳製品、卵などの動物性食品に多く含まれています。調理による損失が比較的少なく、そのまま食べられる食品も多いので、バランス良く食べていれば安心です。しかし、水に溶けやすい特徴があるので、野菜などを水で洗う際は手際よく素早く洗うようにし、食事の際は煮汁なども一緒に取ることで、無駄なくビタミンB2を摂取することができます。また光によって分解されやすいので、牛乳などビタミンB2を含む食品は、光を遮断する容器に入れて保存しましょう。
植物性食品では、納豆に豊富に含まれています。大豆にはそれほどビタミンB2は含まれていませんが、納豆になると納豆菌がビタミンB2を作るため含有量が一気に上がります。
ビタミンB2はアルコールと一緒に取ると、その効果が下がることが知られています。アルコールには脂肪の分解を妨げてしまう働きがあるので、このためアルコールを取りすぎたケースで脂肪肝などの症状がみられます。アルコールを摂取した場合は、脂肪の分解機能を維持するため、通常よりも多くのビタミンB2を必要とします。アルコールとの併用を避けるというよりも、むしろ飲用時には積極的にビタミンB2を摂取するようにしましょう。