エネルギーをつくり出す時に働く、様々な酵素の作用をサポートするビタミンです。
コエンザイムAという補酵素の構成成分として、多くの代謝過程において中心的な役割をしており、体内すべての組織にとって必須のビタミンであるといえます。
人はストレスを感じると、副腎皮質ホルモンという抗ストレスホルモンが分泌されます。このホルモンは血糖値を上昇させることにより、使えるエネルギー量を増やし、ストレスに対する抵抗力を強めます。パントテン酸はこの副腎皮質ホルモンの産生を助けます。
HDL-コレステロールには、血液中の余分なコレステロールを回収して肝臓に運び、体外への排出を促すという動脈硬化を抑制する働きがあります。
パントテン酸にはこのHDLの生成を促す働きがあります。
ビタミンB6や葉酸など他のビタミンB群とともに、「抗体」という免疫機能に働く物質をつくり出します。
また、「アセチルコリン」という神経伝達物質をつくるのに必要だったり、有害物質の解毒に働いたりと、生命活動の維持に重要な役割を担う必須のビタミンです。
鶏レバー、エリンギ、納豆、アボカド など
パントテン酸は動物性から植物性まで色々な食品に広く含まれています。また、腸内細菌によっても合成されるので、普通の食生活で欠乏することはほとんどありません。