ナイアシンは、アルコールの分解から生じて二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解に関わり、不足すると体内に長くアセトアルデヒドが残ることになり、その結果二日酔いなどの症状を招くことになります。そのため、飲酒量の多い人は積極的に摂取した方が良いとされています。
ナイアシンは生体の中に最も多く存在するビタミンで、全酵素の2割は補酵素としてナイアシンを必要としています。三大栄養素がエネルギーにつくりかえられる時に、補酵素として重要な役割を果たします。
ナイアシンの摂取により血管が拡張、血行の改善がみられ、指先や顔、耳などがあたたかく感じることもあり、冷え性や頭痛などにも効果的です。また、皮膚や粘膜を健康に保ち、口内炎の緩和もします。
かつお、まぐろ、豚レバー、鶏のささみ など
血流が増加して顔や首が赤くなったり、皮膚が炎症を起こして、かゆくなったり、ヒリヒリすることがあります。さらに進むと、嘔吐や下痢などの消化器の病気、肝機能障害などが起こります。
ナイアシンは多くの食品に広く含まれていますが、特に魚やレバー、肉に豊富に含まれています。魚や肉はナイアシンの合成原材料であるトリプトファンも多いので、一石二鳥です。熱に強いので、偏りなく普通の食事をしていれば、欠乏症になることはまずないでしょう。