健康管理士は、予防医学について学べる資格です。予防医学とは、病気を未然に防ぐ、病気にならないように予防するという考え方です。健康な体を維持するためには、食だけでなく、疾病、こころ、運動、環境 等、健康管理に必要な体系的な知識を身につける必要があります。
体に良いと言われている食べ物でも、その時の体調などによっては食べることで逆に体に負担をかけてしまうこともあります。健康管理士受験対策講座では、体のしくみや病気の知識などを学ぶことができ、食の知識を体調に合わせて活用することができます。
今回は、健康管理士資格で学べる「こんな時には積極的に食べるのを控えたい食べ物」についてお伝えいたします。
便秘予防に欠かせない食物繊維には、便を軟らかくして排便を促す「水溶性食物繊維」と、便のかさを増す「不溶性食物繊維」があります。
便秘の原因の一つとして「蠕動運動の低下」があります。蠕動運動とは、消化管の筋肉の収縮が伝播することにより、胃や腸に入った食べ物を後戻りさせずに前進させていく運動です。この蠕動運動が低下している状態で不溶性食物繊維を摂り過ぎると便のかさが大きくなりすぎてしまい、スムーズに進むことができずに大腸に留まる時間が長くなってしまいます。すると便の水分が大腸に吸い取られ、便が硬くなることで更に便秘を引き起こす恐れがあります。
不溶性食物繊維は、ごぼうやさつまいも、玄米などに多く含まれます。
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」には、血栓を溶かし血液サラサラになる効果が期待できますが、ほかにも「ビタミンK」も含まれています。
ビタミンKは出血した時に血を固める「血液凝固因子」をつくるのに必要不可欠な成分ですが、血液が固まるのを促す働きがあるため、逆に血液を固まりにくくして血栓ができるのを防ぐ抗凝固薬「ワーファリン」を服用している場合には注意が必要です。
ビタミンKは納豆以外にも、ブロッコリーやほうれん草などに多く含まれます。
私たちの体に良い影響を与えてくれる食べ物も、その時の体調や服用している薬によっては積極的に食べない方がよい場合もあります。健康的な生活を送るためには栄養素の働きはもちろん、私たちの体のことについても正しい知識を習得しておくことが大切です。
健康管理士一般指導員、健康管理検定1級(後援:文部科学省)では食の知識はもちろん、生活習慣病や心の健康、ライフステージごとの健康問題など健康についての知識を幅広く学ぶことができます。食の知識を活かして健康的な毎日をおくるために健康知識を学びませんか。