みなさんは、「なす」にどんなイメージをお持ちでしょうか。栄養はあまりなさそうと思っていませんか? 今回は、知っているようで知らない「なす」の魅力について、管理栄養士が解説します。さらに、なすの栄養素を無駄なく摂れるレシピもご紹介します♪
なすの旬は長く、初夏から秋(5~10月頃)にかけて旬を迎えます。夏はみずみずしく、秋は身がしまっているのが特徴で、形や大きさによっていろいろな種類があります。
なすは、水分が多く、非常に低カロリーで味も淡白、料理のサブ的存在という印象があるため、栄養がないと思われがちです。ところが、食物繊維やカリウム、葉酸のほか、美肌にもよいとされるポリフェノールが豊富な食材です。種類ごとの特徴や調理のコツを抑えることで、効率よく栄養素を取ることができます。
なすは種類ごとに持ち味が異なります。代表的な種類と特徴、おすすめの調理方法をご紹介します。
日本で最もポピュラーな品種で、長さが12~15㎝ほどの長卵型をしています。日本全国で栽培されており、どんな調理法にも合います。
長さが20~25㎝程度の細長い品種の総称で、地域によって細かく品種が分かれています。
温暖地で作られるものは肉質が柔らかく、焼き物や煮物に向いています。一方、寒冷地で作られるものは果肉が閉まっているため、漬物にも使われます。
コロンとしたボールのような丸い形をしており、肉質がしっかりとしています。煮崩れしにくいので、煮物や田楽などにして食べるのがおすすめです。
アメリカのなすを日本で品種改良したもので、大ぶりです。ヘタが緑色をしており、皮が硬く、果肉も密に詰まって荷崩れしにくいため、詰め物、煮物、焼き物など加熱に向いています。ステーキ風にすると、ジューシー感と食べ応えの両方が楽しめます。
他の野菜と比べると、ずば抜けて優秀!とは言えませんが、旬の時期は価格も安定しており、料理の邪魔もせず、優秀でバイプレーヤーな野菜です。ここでは、なすに含まれる嬉しい健康効果を3つご紹介します。
カリウムには、体内の余分な水分や塩分を体の外へと排出する働きがあります。余分な水分を排泄する際に、体にこもった熱も放出してくれます。
なすには不溶性の食物繊維が豊富で、腸内に溜まった便の排出を促し、おなかの調子を整える効果が期待できます。
なすの皮には、青紫の天然色素であるナスニンが含まれています。ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、動脈硬化予防やアンチエイジングにも効果的です。さらに、渋み成分で、切った時に褐色に変化させるポリフェノールのクロロゲン酸が含まれています。抗酸化力のほか、糖の吸収を緩やかにしてくれる効果が期待できます。
なすの栄養を無駄なく摂るために、おすすめ食べ方や調理のコツをご紹介します。
なすは、実とヘタの重なるギリギリまで食べることができます。ヘタは適当に切り落とさず、ヘタと実がつながっている部分に一周に切り込みを入れ、手でむきましょう。
ナスニンは皮に含まれるため、皮をつけたまま食べましょう。皮の硬さが気になる場合には、斜めに5㎜くらいの幅で切れ目を入れる、あるいは縦に縞目にむくと食べやすく、火の通りがよくなり、味も染み込みやすくなります。
カリウム、ナスニンやクロロゲン酸は水に溶け出しやすく、加熱で失われる栄養の損失を最小限に抑えることができます。
なすの表面をコーティングして栄養素の流出を防ぐことができ、えぐみも緩和されて、うま味を感じやすくなります。中には、吸油率が心配な方もいらっしゃるかもしれません。切り口にひとつまみの塩をかけ10分程度置き、水分とアクを抜き、キッチンペーパーなどで拭き取ってから炒めると、油の吸収を抑えることができます。
茹でると栄養素が流れ出やすく、皮の食感も残りやすくなります。そこで、電子レンジを使用すると時短になり、栄養素を無駄なく摂ることができ、トロっとして柔らかい食感を活かすこともできます。
なす | 2本(160g) |
スイートバジル | 15枚(約15g) |
ツナ缶 | 1缶(70g) |
★ヨーグルト(無糖) | 大さじ3(60g) |
★オリーブ油 | 大さじ1 |
★粒マスタード | 小さじ1 |
★塩麹 | 小さじ1 |
★粗挽き胡椒 | 少々 |
塩 | ひとつまみ |
なす | 4~5本(320~400g) |
豚ひき肉 | 100g |
紫玉ねぎ | 1/3個(50g) |
生姜 | 1/2片 |
ごま油 | 大さじ1 |
★醤油 | 大さじ1 |
★ナンプラー | 大さじ1 |
★レモン汁 | 小さじ2 |
★砂糖 | 小さじ1 |
白いりごま | 少々 |
パクチー | お好みで |
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