日々の料理で、必ずと言っていいほど使う調理器具、フライパン。
焼く、炒める、煮る…。いろいろな使い方がありますよね。
そんな何気なく使っているフライパンには色々な素材があって、それぞれ適した調理方法があるのはご存知でしょうか。食材だけでなく、それを調理するフライパンの事も知れば、もっと料理が楽しく、おいしくなるかもしれませんよ。
フライパンの素材では、主に6種類の以下の金属が使われています。
今回は鉄のフライパンの使い方や、注意点をまとめてみました。
火力が命と言われる中華料理で大きい鉄鍋が使われているように、鉄製フライパンは高温に強く、また熱伝導率がとても良いため、炒める・焼くといった調理方法での使用に適しています。
鉄製フライパンは火に強く、またテフロンのようなコーティング剤も使っていないので、焦げや汚れはタワシでゴシゴシこすっても大丈夫なほど丈夫です。
しっかり手入れをすれば、一生モノとして使えます。
熱伝導率の高い鉄製フライパンは、高温かつ短時間で調理ができるので、野菜炒めはシャキッと、お肉はジューシーに仕上がります。
また、焼きムラができにくいので、見た目も綺麗に仕上がりますよ。
食材の成分表などで、「ひじきは鉄分が高い」と言われていましたが、実は調理をした鉄釜の鉄分が溶け出していたためだった…というお話を聞いた事はありませんか?
鉄製フライパンも同様で、調理することで料理に鉄分が溶け出します。
例えば、目玉焼きを鉄製フライパンで作ると、鉄分が約2mg多く摂取できます。
必要摂取量からするとわずかではありますが、不足気味の鉄分を少しでも多く摂取するために鉄製フライパンを使うのも有効です。
他の素材のフライパンと比べるとやはり重さがあるため、大きさによって片手では扱いにくいことも。慣れるまでは使いづらさを感じることがあります。
洗った後、すぐ乾かさずに放置したりすると、すぐに錆びてしまいます。
しかし、錆びたからといって使えなくなるわけではなく、やすりなどで錆びを落とせば問題なく使えます。
鉄製フライパンはお手入れが大変…という話をよく聞きますが、覚えてしまえば意外と簡単です。
せっかくのフライパン、錆びたりせずに長くつかいたいものですね。
買ったばかりの鉄製フライパンは、使う前には「油ならし」という作業が必要です。
油ならしでしっかり油をなじませることで、食材の焦げ付きを防ぎます。
2回目以降に使う前には、「油返し」という作業が必要です。
※鉄製フライパンはコーティング加工等をしていないので、空焚きをしても大丈夫です。
ただし、換気扇を回すのを忘れないようにしましょう。
洗剤で洗うと、なじんだ油膜も落としてしまうのでなるべく避けましょう。
ただし、においや汚れが気になる場合は洗剤で洗い、油をしっかり塗っておきましょう。
鉄製フライパンはお手入れが少し大変な部分もありますが、そのお手入れを「フライパンを育てる」と表現する人もいるようです。
毎日のお料理を、愛用の調理器具で作るのも、料理の楽しみの一つなのかもしれませんね。