「青汁」の主原料にはこんな魅力があった!

「青汁」の主原料にはこんな魅力があった!

健康のために何か取り入れたい!と考えたとき思いつくものとして「青汁」があります。そもそも青汁はどのような食材からできているのでしょうか。また、どうして健康に良いといわれているのでしょうか。

ここでご紹介したいことは次の通りです。

  • 青汁に含まれている主原料
  • 青汁を飲むタイミング
  • 注意が必要な人
青汁

◆青汁に含まれている主原料

一言で青汁といっても、販売メーカーによって主原料が異なります。
一般的には、大麦若葉やケール、明日葉などを使用したものが多くあります。これらは素材によって、栄養価にそれぞれ特徴があります。加工方法も粉末タイプや冷凍タイプなどさまざまなタイプが販売されているので、自分のライフスタイルに合わせて青汁を選ぶことが大切です。

大麦若葉

大麦若葉という名前の通り、大麦が20~30cmに成長し穂をつける前の若い葉のことで、きれいな緑色をしています。成長過程にある若葉は、これからさらに伸びるための栄養を蓄えているので、栄養素がたっぷり含まれるというわけです。血圧を下げるカリウムや腸内環境を整える食物繊維も豊富ですが、中でも抗酸化作用を持つクロロフィルやSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)酵素という成分が特徴です。これらの成分が活性酸素を除去してくれるため、がんなど生活習慣病の予防に効果があるとされています。

大麦若菜

ケール

ケールは、キャベツやブロッコリーの原種で、独特の苦みがあります。サラダなどで生食されるほか、青汁の原料にも使用されることが多いスーパーフードとして知られています。
栄養素としてはカリウムやカルシウム、食物繊維、ビタミンC、葉酸、ベータカロテン、鉄など現代人が不足しがちな成分をバランスよくかつ豊富に含んでいます。

明日葉

明日葉は伊豆諸島原産のセリ科の多年草植物で、「今日摘んでも明日にはもう芽がでてくる」と言われるほど、生命力の強い植物です。明日葉には機能性成分であるカルコンとクマリンという成分が含まれています。カルコンは茎や葉を切ると染み出してくる黄色い汁に含まれる成分で、ポリフェノールの一種であり、明日葉のみに含まれ、脂肪燃焼効果も期待できます。
クマリンは、抗酸化物質のポリフェノール・フェノール酸系に分類される香り成分で、抗酸化作用だけではなく、血流改善やむくみ改善などの働きがあります。

明日葉

青汁の主成分にはビタミンやミネラル、機能性成分などさまざまな優秀な成分を豊富に含んでいることから、青汁は健康増進に役立つといわれています。

◆青汁を飲むタイミング

では、青汁は朝・夜のいつ飲むのが適切なのでしょうか。

朝は便秘解消におすすめです。朝は便意がもっとも生じやすいタイミングなので、胃腸を刺激することで便通を促します。また眠っている間は胃腸も休息しているので、休んでいた胃腸に水分や食物繊維を流し込むことで、胃腸が刺激されて活動スイッチが入り、便意が生じやすくなるのです。

夜は美容効果や骨代謝の促進におすすめです。青汁に含まれるビタミンやミネラルは美容にも効果的とされる栄養成分です。日中の紫外線などによるダメージの修復は夜の間に行われるため、夜に青汁を夜飲むことで、青汁に含まれるビタミン類が肌に再生をサポートしてくれます。また、夜は骨の新陳代謝(骨代謝)が活発に行われる時間です。そのため夜にカルシウムを摂取しておくと骨代謝がスムーズに行われ骨を丈夫にしてくれます。

◆注意が必要な人

青汁にはミネラルが豊富に含まれており、特にカリウムを豊富に含みます。そのため、腎臓が悪い方は高カリウム血症を引き起こす場合があるので注意が必要です。 また、カリウムはむくみを改善したり、血圧を安定させたりする効果があるとわれていますが、カリウムの過剰摂取は健康な方であっても心臓に負担がかかるため注意が必要です。

適切な量を守って、生活に取り入れましょう。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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