デーツというフルーツをご存じですか?日本語では「なつめやしの実」と呼ばれています。デーツは栄養価が非常に高く、スーパーフードとも呼ばれる人気の木の実です。今回は、デーツについてご紹介いたします。
デーツはヤシ科の植物で、産地はエジプトやサウジアラビア、イランなどの中東です。紀元前6000年から栽培されていたといわれており、アラブ地方では主食として食べられてきました。乾燥に強いため、砂漠や降水量が少ない地域でも育つことができます。
デーツは、主にドライフルーツとして食べられていますが、作る際に砂糖を加えたり、形を加工してから天日干しを行うなどの面倒な手間がかからず、木になったまま自然乾燥をしているのが特徴です。
味は、黒糖のような甘みがあり、食感はねっとり、しっとりとしています。レーズンやプルーンに似ていますが、癖が少なく食べやすいのが特徴です。また、実だけでなく、葉や幹などそのすべてが人々の生活に役立てられています。
デーツは、なつめに似ていることからなつめやしの実と呼ばれていますが、全くの別物です。なつめは、中国北部を原産地とする果実で、赤い実がなるクロウメモドキ科に分類されます。
また、デーツは砂糖を加えることもなくドライフルーツとして食べられていますが、なつめは甘みも少なく、少し酸味もあり、砂糖で甘露煮にしたり、料理などに使われたりすることが多くあります。
デーツのエネルギーは100gあたり266kcalです。そのうち糖質は、64.3gです。食物繊維が豊富なため、血糖値の急上昇がしづらい低GI食品のひとつです。
糖の成分はブドウ糖が多く含まれており、運動時のエネルギー補給にも最適です。小腹がすいた時やおやつなどにぴったりです。
糖質や脂質、タンパク質などの栄養素の代謝に役立ちます。これらの栄養素をスムーズに代謝させることで効率よくエネルギーに変換されるため、疲労回復にもつながります。
不溶性食物繊維が豊富なため便秘解消に役立ちます。腸内がきれいになると、美肌や免疫力アップにもつながります。
ほうれん草と同等の量の鉄分が含まれており、貧血予防にもおすすめです。
マグネシウムやカルシウムなど、骨を丈夫にするのに役立つ栄養素も豊富に含まれています。これらは、プルーンと比較して2倍近く含まれています。
健康に良い成分として、ドライフルーツの中ではポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用物質が含まれています。
日本では、ドライフルーツとして売られていることがほとんどです。そのまま食べてOKです。大きさによりますが、1粒あたり20g程度で53.2kcalあります。大きくて肉厚のものだと1日1~2粒、小さめのものだと1日3粒程度がおすすめです。食べ過ぎは、糖質を多く含むため注意が必要ですが、おなかがすいた時にチョコレートやスナック菓子などの脂質が多いおやつの代替品としておすすめの食材です。
デーツは、砂糖の代替えとして使うのがおすすめです。料理からスイーツまで幅広く利用することができます。例えば、ヨーグルトやシリアルのトッピングや、クリームチーズをつける、クッキーに混ぜるなど、いろいろな使い方が出来ます。また、常温で長期保存できるため、災害時の備えにもおすすめです。