季節を楽しむのに欠かせないのが旬の食材です。第1回目のテーマは梨!
普段何気なく食べている梨についてみていきましょう!
梨はバラ科ナシ属の植物です。旬は8~9月頃で、種類によっては7月下旬ころからスーパーで見かけることもあります。梨は、大きく分けて日本梨と西洋梨、中国梨の3つがあります。
日本梨は、細胞膜が硬く石のようになった石細胞の含有率が高いため、ざらざらとした食感やシャリシャリとした食感が楽しめます。日本梨は100gあたりのエネルギーが43kcalで、水分が多いため、ヘルシーな食材です。
・果皮が赤褐色で甘みの強い赤梨系⇒幸水、親水、南水、豊水など
お尻の部分まで色付いた、張りと重みのあるものがおすすめです。
・果皮が緑かかったみずみずしい青梨系⇒二十世紀、新世紀など
少し黄色地にほんのり緑に色付いた、張りと重みのあるものがおすすめです。
赤梨系と青梨系を掛け合わせてできた品種もあります。日本梨は傷むのが早いので、購入したら早めに食べましょう!
果肉が柔らかくとろけるような食感と甘い香りを楽しめます。バターフルーツとも呼ばれています。西洋梨は、世界で最も多く栽培されており、品種の数も多数あります。代表的なものは、フランス原産のラ・フランスやイギリス原産のバートレットなどです。日本では、山形県や長野県で栽培されています。採取後に追熟してから食べますが、追熟の温度管理が大変なため、すでに追熟されたものが販売されていることが多いです。軸付近を押すと軽くへこむくらいが食べごろのため、購入時に硬い場合は、15~20度の環境に置いて追熟させるのがおすすめです。また、新潟原産のル・レクチェは、糖度が高くスイーツでも人気があります。
西洋梨によく似たフォルムをしていますが、味は淡泊で日本梨のようにシャリシャリとした食感があり、香りが楽しめるようです。慈(ツー)梨(リー)や鴨(ヤー)梨(リー)が知られておりますが、日本の一般的なスーパーでの購入は難しく、贈答用として百貨店や農園のオンラインなどで購入可能です。
秋は朝晩の冷え込みや乾燥が強くなります。そのため、気管に負担がかかりやすく鼻やのどに症状が現れやすくなります。乾燥した空気は、粘膜を刺激するため、悪化もしやすくなります。水分が豊富な日本梨は、体に潤いを補ってくれるため、おすすめの食材です。
西洋梨をちょっとアレンジしてみましょう!
砂糖の量はお好みで調節できますが、多いと鍋が焦げやすいので注意しましょう。お好みでシナモンやバニラアイスや生クリームミントなどを添えたり、ヨーグルトのトッピングにしても良いでしょう!
よく熟したものや缶詰で代用する場合は、先に汁を煮詰めてからサッと煮て、しばらく漬けておくと煮崩れしにくく、色鮮やかに仕上がるでしょう。