代表的なイモ類のひとつにジャガイモがあります。ポテトサラダや、肉じゃが、コロッケ、フライドポテト、ポテトチップスなど、ご飯のおかずやお菓子などさまざまなところでジャガイモが使用されています。今回は、ジャガイモについてご紹介いたします。
ジャガイモはナス科・ナス属で馬鈴薯とも呼ばれています。ジャガイモの約80%が水分で、そのほかの大部分が炭水化物です。ジャガイモには、ビタミンCが豊富に含まれており、貯蔵や調理によっても損失が少ないのが特徴です。
ジャガイモの芽や緑色になっている皮の部分にはソラニンという毒性成分が含まれるため、必ず取り除いて食べましょう。
現在、日本でジャガイモ生産が最も多いのは北海道です。日本で作られているジャガイモの約8割に当たります。その他、長崎県、鹿児島県、千葉県、茨城県などでも栽培されています。
ちなみに、ジャガイモの花は白くてすごくきれいです。
ジャガイモにはいくつか種類があり、その特徴によって、調理の方法もさまざまです。
品種名 | 特性 | おすすめ調理方法 |
---|---|---|
男爵 | 色白で丸みがあり、ゴツゴツとくぼみがある形をしています。 加熱するとホクホクとした食感になります。 |
崩れやすいため、崩れても良い料理がおすすめです。 蒸かしいも・コロッケ・ポテトサラダ・マッシュポテトなど |
メークイーン | やや黄色で、くぼみが少ない楕円形をしています。 粘り気があり、低温で保存すると甘味が増します。 |
煮崩れしにくいため、煮込み料理がおすすめです。 蒸かしいも・肉じゃが・シチュー・カレーなど |
きたあかり | 男爵の改良品種のため、色や形は男爵に似ています。 男爵イモより煮崩れしやすいですが、甘みがあります。 |
崩れやすいいため、崩れても良い料理がおすすめです。 蒸かしいも・ポテトサラダ・コロッケ・スープなど |
インカのめざめ | 濃黄色で、小いさめの卵形をしています。 ショ糖の含有量が多いので甘味が強く、お菓子などにも用いられています。 |
煮物・フライドポテト・ポテトチップス・ヴィシソワーズ(冷たいジャガイモのスープ)など |
ジャガイモは南米のアンデス山脈で生まれました。ジャガイモが日本に伝わったのは、1600年前後です。オランダ人がインドネシアのジャカルタ港から長崎に伝えられました。名前の由来は「ジャカルタからきたイモ⇒ジャガタライモ⇒ジャガイモ」になったとされています。
ジャガイモは冷暗所で保存します。保存中に芽が出てきてしまうことがしばしばありますが、発芽を抑える豆知識があります。それは、「エチレンガス」です。エチレンガスは野菜や果物などが分泌する植物ホルモンの一種です。リンゴが色づいたり、モモが甘くなったり、植物が成長するのに必要な成分です。一般的に知られているのは、リンゴと一緒にバナナやキウイフルーツを保存すると、バナナやキウイフルーツが早く熟成するということです。しかし、ジャガイモにとっては、発芽を抑える働きがあります。そのため、リンゴと一緒にポリ袋に入れてジャガイモを保存すると、発芽しにくくなります。
いかがでしたか?普段食べる機会が多いジャガイモの豆知識、知っていただけましたでしょうか?!畑の命、おいしくいただきましょう!