「冷え」と聞くと冬に意識するものだと思っていませんか?夏には体が冷える要素がたくさん!暑い日には、クーラーをつけ、寝ているときもつけたままという日もありますよね。
外は暑いからと室内から出ないこともしばしば…。そしてクーラーの効いた涼しい部屋で冷たいものを飲んだり食べたり…。気温が高いと体も熱を逃そうと体内での熱産生を低下させます。…と冷える要素がたくさんの夏。
今回はそんな冷えが美容や健康に及ぼす影響、夏だからこその冷え対策をご紹介します。
冷えは万病の元とよく聞くかと思いますが具体的にどのような悪影響があるのでしょうか。
まず、冷えの起こる原因は熱産生の低下です。この熱を作りだすという働きは運動をしたときや気温が低い冬などに起こります。
運動不足や過度なダイエット、筋肉量が少ないということ、また気温の高い夏には熱が作られにくくなります。他にも女性の場合は体温を高めるプロゲステロンという女性ホルモンがありますが、ストレスなどによりホルモンバランスが乱れると熱が作り出せなくなります。
冷えの原因の二つ目は、熱を運搬する力の低下です。熱を全身に運搬しているのは血液ですがストレスにより血管が収縮してしまったり、生活習慣の悪化により高血圧や動脈硬化、糖尿病などになると血液の流れは悪くなります。
その結果、熱が運べず冷えに繋がるのです。こうしたことが積み重なり、体が慢性的に冷えてしまうと頭痛や肩こり、不眠、免疫力低下、便通異常、月経不順など、美容にも健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。
ビタミンB群は食べ物からのエネルギーの代謝を促進する働きをするため、不足しないよう取り入れてエネルギー代謝による熱を作り出しましょう。
ビタミンB₁は特に糖質代謝、ビタミンB₂は糖質、タンパク質、脂質代謝、ビタミンB₆はタンパク質代謝と役割が異なるためさまざまな食品を取り入れましょう。サプリメントで補っても有効です。
フィトケミカルとは植物が有害なものから身を守るために作り出された色素や香り、辛味成分のことを言います。
特に抗酸化作用が強いことで知られていますが、冷え予防にもぴったり!夏に食べやすい冷たいそうめんやそばに薬味として使うなどして体を温めましょう。
近年は猛暑日が多く、エアコンなしでは過ごすことはできません。なるべく温度は高く設定して扇風機の風で冷たい空気を循環させたり、寝るときはエアコンをつけた横の部屋で寝るなど長時間冷えきった部屋で過ごすことは控えましょう。
またエアコンの効いた室内にいるときは温かい飲み物を飲むことも心掛けましょう。
毎日入浴することが冷え対策には最も良いですが、暑くてそんな気分にならないこともあるかと思います。そんなときは足だけでも温めてみましょう。アキレス腱がゆるんで、血の巡りも良くなります。
熱を作り出し、また血行を良くする一番の方法はストレッチでしょう。体を内側からじんわりと温め、リラックス効果もあります。
ストレスにより乱れた自律神経を整えてくれるため冷えの元から解消することができます。一日の終わりや朝起きた際にストレッチをする習慣をつけて冷え知らずの体を目指しましょう。
意外と冷える夏に冷え対策をしていないと、なんとなく調子が悪かったり、免疫力が下がり夏に熱を出しやすかったりします。
軽い不調を放っておかずに体を温めることから始めてみると、体の調子が良くなるでしょう。