栄養価が高いことで知られる「マイタケ」。独特の香りや食感、うまみを持ち、炊き込みご飯や天ぷらなど和食料理にかかせない食材です。マイタケはカロリーが低いため、ダイエット中でも天ぷらが食べたい!という時にもオススメです。マイタケという名前は、「思わず踊りだしてしまう」ほどに美味しいことから「舞茸」の名がついたと言われています。1990年代頃から菌床栽培法が普及し始め、日本での生産量は年々増加しています。美味しいだけではない、マイタケが持つ免疫力UPの秘密を探っていきましょう!
マイタケは、色によって2種類に分けられます。
かさの部分は茶褐色で平たい扇状のかさが何重にも重なっています。香りと歯ごたえの良さが特徴で、煮物や揚げ物など様々な料理に向いています。
アクが少なく、調理時に黒い煮汁が出ないため料理の仕上がりがより綺麗になります。含まれている栄養素は通常の茶色いマイタケとほぼ同じです。
軸は白く硬めでハリがあるもの、かさは肉厚で光沢があり、触れるとパリッと折れそうなものが新鮮です。古くなるにつれ、かさが湿ってきます。乾燥しないように袋に入れ冷蔵庫で保管し、3~4日の内に使い切りましょう。
マイタケには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境の改善、便秘解消に効果的です。
中でも、「β-グルカン」と呼ばれる食物繊維は、キノコ類の中で群を抜いて多く含まれています。マイタケに含まれているβ-グルカンから「MD-フラクション」や「MX-フラクション」と呼ばれる成分が近年発見され注目を集めています。
MD-フラクションには、免疫細胞であるヘルパーT細胞の増加や、NK細胞を活性化させる働きがあることが報告されており、マイタケを摂取することは、免疫機能を高めることにつながると考えられます。
また、MX-フラクションには、コレステロール値の抑制、血糖値の上昇抑制作用があると考えられています。血液・血管系の生活習慣病に有効であるという研究結果が報告されています。
マイタケには、「エルゴステロール」と呼ばれるビタミンDの前駆体が豊富に含まれています。エルゴステロールは紫外線が当たることによりビタミンDへと変化します。
ビタミンDには小腸でのカルシウムの吸収を促進し、骨や歯を丈夫にする働きがあるため、骨粗しょう症予防などにもつながります。
マイタケには、ビタミンB群の1つであるナイアシンが多く含まれるため、血管を拡張し血圧を下げる働きがあります。
このように、マイタケにはさまざまな健康効果があることが明らかにされています。スーパーで気軽に購入できる食材ですので、毎日の食事に取り入れ、生活習慣病予防、免疫力UPにつなげましょう!