ラテ・オレ・モカ・カプチーノ・アメリカーノ…あなたのお好みは?

ラテ・オレ・モカ・カプチーノ・アメリカーノ…あなたのお好みは?

コーヒーショップや喫茶店で一杯飲もうとメニューを開くと、
「カフェ・オレ」、「カフェ・ラテ」、「カフェ・モカ」、「カフェ・カプチーノ」、「カフェ・アメリカーノ」…といろんな種類の「カフェ・〇〇」がありますよね。
どれも違うもの、という事はご存知の方も多いと思いますが、それぞれどのようなものなのか、違いを言えますか?注文して「思ってたのと違った……」とならないよう、一緒に調べてみましょう!

使われているコーヒーの淹れ方の違い

「カフェ・ラテ」や「カフェ・オレ」などで使われているコーヒーには違いがあります。

「カフェ・オレ」にはドリップコーヒーを、「カフェ・ラテ」「カフェ・モカ」「カフェ・カプチーノ」「カフェ・アメリカーノ」はエスプレッソコーヒーを使っています。

他にもコーヒーにはさまざまな淹れ方がありますが、今回はドリップコーヒーとエスプレッソコーヒーの二つを簡単に解説します。

ドリップコーヒー

挽いた豆をフィルターにセットして、お湯を注いで抽出する飲み方です。日本人にはこちらの入れ方が馴染み深いのではないでしょうか。道具も100円ショップなどでも扱っており、初心者でも手軽に淹れられる点が魅力です。

ドリップコーヒーはお湯を注ぐだけで、簡単なように見えますが、お湯を入れる速度や量、フィルターの素材によって味が大きく変わるので、単純なようでいて、とても奥が深い淹れ方です。

趣味でコーヒーを始めるならまずはここから、ではないでしょうか。

ドリップコーヒー

 
 

ドリップコーヒーの淹れ方(一杯120cc分)

コーヒー一杯あたりに必要なコーヒーの粉はだいたい10g。

粉10gに対してお湯を140ccで抽出すると、およそ120ccのコーヒーを淹れることができます。

用意するもの
  • レギュラーコーヒーの粉 10g
  • お湯140cc
  • フィルター
  • ドリッパー
  • サーバー
  • ドリップポッド
  1. ドリッパーにフィルターをセットし、コーヒーの粉を入れる

    この時、粉は平らになるようにならしてください。そうすることで、均一な濃さで抽出できます。

  2. 少量のお湯で蒸らす

    まずは20ccほどのお湯を粉全体にかかるようにゆっくりと注ぎます。
    そのあとは20秒ほどそのままにして、蒸らします。
    蒸らすことによって、お湯とコーヒーの粉が馴染み、コクのあるおいしいコーヒーが抽出できます。

  3. 残りのお湯を注ぐ

    蒸らし終わったら、残りのお湯をドリッパーの中心から「の」の字を書くように回し入れていくのですが、一度に注ぐのではなく、3回ほどにわけてゆっくりと注ぐのがおいしいコーヒーを淹れるコツです。
    淹れたお湯が半分~1/3ほど落ちたら、次のお湯を入れるようにしましょう。

  4. できあがり!
「オレ」の作り方

カフェ・オレは、ドリップコーヒーを使います。
作り方はとてもシンプルで、抽出したコーヒーを同じ量の牛乳で割れば完成です。

カフェオレ

ちなみに、コーヒー牛乳との違いは、

  • カフェ・オレ:コーヒーに牛乳を入れる
  • コーヒー牛乳:牛乳にコーヒーを入れる

となります。カフェ・オレはコーヒーが主役、コーヒー牛乳は牛乳が主役、という考え方になります。

エスプレッソコーヒー

エスプレッソも、挽いたコーヒーの粉を使うのですが、こちらは沸騰したお湯を加圧した状態で抽出します。ドリップ時間が短く、量も少ないのですが、コーヒーの味をぎゅっと濃縮した濃厚な味わいになります。

イタリアやフランスではこのエスプレッソがポピュラーなコーヒーで、砂糖をたっぷりと入れてぐいっと飲み干すのが本場の飲み方。
エスプレッソ発祥の地、ナポリでは出勤途中などに立ち寄ってエスプレッソをさっと飲める、バールという立ち飲み喫茶がたくさんあるのだそうです。

日本ではエスプレッソだけで飲む文化はあまりなく、牛乳などで割る飲み方が多いようです。

エスプレッソには、電動式のエスプレッソマシンや、マネキッタなど、抽出用の器具がいくつかあります。器具によって淹れ方が変わってくるので、エスプレッソの淹れ方にご興味がある方はそれぞれ調べてみてくださいね。

「ラテ」「モカ」「カプチーノ」「アメリカーノ」の作り方

カフェ・ラテ

エスプレッソと牛乳をおよそ1:4の割合で割ったものが「カフェ・ラテ」になります。
エスプレッソが濃厚なので、牛乳が多めでもエスプレッソのほろ苦さや香りを楽しむことができます。

もちろん、お好みでエスプレッソと牛乳の割合を変えてもOKです。自分のお気に入りのカフェ・ラテの割合をさぐるのも楽しみ方の一つです。

カフェラテ
カフェ・モカ

抽出したエスプレッソにチョコレートソースを加えて溶かし、そこにラテと同量の牛乳を入れたものが「カフェ・モカ」になります。

エスプレッソの苦さとチョコレートの甘みが不思議とマッチした、比較的飲みやすいコーヒーになります。トッピングにホイップクリームを加えると、デザート気分も楽しめますね。

カフェ・カプチーノ

エスプレッソに牛乳を入れる、という点ではラテと同じですが、ラテとの大きな違いは、カプチーノでは牛乳の他にフォームミルク(スチームミルク)を使います。

エスプレッソと牛乳、フォームミルクをそれぞれ1:1:1の割合になるように順番に入れていきます。フォームミルクを入れる分、牛乳は少なくなるので、ラテより濃いエスプレッソの苦みを楽しむことができます。

カプチーノ
カフェ・アメリカーノ

「アメリカーノ」は、エスプレッソとお湯を1:3で割ったものになります。
お湯で割っているので、当然エスプレッソの味は薄まりますが、エスプレッソ自体が濃いため、通常のドリップコーヒーと同程度の濃さになります。
お湯で割ることで、苦みが和らいで飲みやすくなり、またエスプレッソの香りや風味を楽しめるようになる飲み方です。

アメリカーノ

カフェ・オレ、カフェ・ラテ、カプチーノ……種類がたくさんありますが、
今日の休憩の一杯、お供には何を選びましょうか……?

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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