シリーズ第2回は「カロテノイド」です。
カロテノイドと言えば、にんじんなどに含まれるなβ-カロテンをイメージする方も多いと思いますが、野菜や果物のほかにもエビやカニにも含まれています。
カロテノイドは、健康な目や皮膚を保つのに欠かせないフィトケミカルの一種です。また、紫外線の害から身体を守り、シミや日焼けなどを防ぐ働きもあります。美肌のためにも取り入れたい成分です。
食品に含まれている赤、黄、緑などの天然に存在する色素成分をカロテノイドといいます。
主な働きは次の通りです。
カロテノイドで代表的なβ-カロテンは、体内でビタミンAの働きをします。
また、カロテノイドはカロテン類とキサントフィル類の2種類に分けられます。
カロテノイドは、体のいたるところに存在していますが、体内で作り出すことはできないため、食品から補うことが大切です。
カロテノイドの種類と主な食品をみていきましょう。
α-カロテン⇒緑黄色野菜(にんじん・かぼちゃ)
β-カロテン⇒緑黄色野菜(にんじん・ほうれん草・春菊・かぼちゃ・トマト)
γ-カロテン⇒緑黄色野菜(ほうれん草・トマト)
リコピン⇒トマト・スイカ
カプサンチン⇒赤唐辛子・赤ピーマン
ルテイン⇒ほうれん草・キャベツ・ブロッコリー
アスタキサンチン⇒エビ、カニの殻・サケ・いくら
フコキサンチン⇒海藻類
クリプトキサンチン⇒みかん・とうもろこし・柿
カロテノイドの抗酸化作用は、常に紫外線を浴びている植物の防御作用のために備わっています。
種類によって抗酸化力が違ったり、期待できる効果もさまざまだったりするため、いろんな種類の野菜や果物などを組み合わせて取るとよいでしょう。さらに、同じ種類の野菜や果物でも、旬の時期には、カロテノイドの含有量が多く含まれているものもあります。旬のものを取り入れてみましょう!!
また、脂溶性であるため、炒め物や揚げ物など油で調理すると吸収率がよくなります。
トマトやスイカに含まれるリコピンはカロテン類です。その中でも強い抗酸化力があるといわれています。
その作用はβ‐カロテンの約2倍もあるといわれています。シミの原因になるチロシナーゼの働きを抑えたり、メラニンの生成を促す活性酸素を抑制したりするため、美肌を保つのにおすすめです!