寒い日が続き焼き芋が美味しい季節になりましたね。今回は、さつまいもがなぜ便秘解消に役立つのか。また、その他のさつまいもに含まれる栄養素についても解説していきます。ぜひ最後までご覧ください♪
さつまいもには、腸を刺激して便通を促進するための「食物繊維」が豊富に含まれています。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つの種類がありますが、さつまいもにはどちらの食物繊維も含まれています。食物繊維は便の量を増やし便秘を防いだり、糖尿病や肥満などの生活習慣病予防にも役立つ栄養素であることが分かっています。
そしてもう1つ、腸の働きをサポートしてくれるのがさつまいもに含まれる「ヤラピン」という成分です。
ヤラピンとは、さつまいもの切り口から出る白い液体(樹脂成分)です。ヤラピンには、腸の蠕動運動を促進し便をやわらかくする効果があります。
このように、食物繊維とヤラピンの相乗効果を得られることから、さつまいもは便秘に効果的であるいわれています。
腸内の環境を整えることは、大腸がんの予防にも繋がります。ヨーグルトや発酵食品などとともに「腸活」にぜひさつまいもも取り入れてみて下さい。
さつまいもには、抗酸化作用のあるビタミンEやビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンEやビタミンCは、体内の細胞の酸化による老化や、LDLコレステロールの酸化による動脈硬化の予防などに役立ち、老化と関係する疾患を防ぐ効果が期待されています。
また、ビタミンCは、体内のコラーゲン合成に必要であるため、しわやたるみのない肌をつくるため、また、丈夫な血管や骨をつくるために重要です。
その他、精神的なストレスはもちろん、睡眠不調や疲労、タバコなどの影響により、体内で多くのビタミンCが消費されてしまうため、ビタミンCを日頃から意識して取るようにしましょう。
イモ類に含まれるビタミンCは、でんぷんによって熱から守られているため、他の野菜などに比べて加熱調理をしても失われにくいという特徴があります。そうしたイモ類の中でも、さつまいもはトップのビタミンC含有量をほこっています。
さつまいもには、カリウムというミネラルが多く含まれています。カリウムは、細胞内のナトリウムとバランスをとりながら細胞内の水分を調整しています。また、水分量だけでなく、血圧のコントロールも行っています。
また、カリウムといっしょに余分なナトリウム(食塩)や水分が排出されることで、むくみなどの解消につながります。
さつまいもを選ぶときのポイントは、皮にハリがある、ずんぐりとして太い、形がよく中央が膨らんでいるものがおすすめです。
寒さに弱いため、表面をよく乾かし新聞紙などに包むまたは段ボール箱などに入れ、常温で保存するようにしましょう。
さつまいもは60~75℃の温度で時間をかけて加熱すると、「アミラーゼ」という酵素の働きが活発になり、よりいっそう甘みが増すため、電子レンジではなく蒸し器での加熱がおすすめです。
腸美人&美肌になるために、普段の食事またはおやつにさつまいもを取り入れてみてはいかがですか?