もうすぐバレンタインデーですね。
今の時期はコンビニの期間限定チョコスイーツや、あまり日本では見られないブランドの高級チョコレートなども手に取る機会が増えているのではないでしょうか。
一かけほおばるだけで、幸せを感じるチョコレート。
今回はそんなチョコレートの、「チョコっとした」知識をお届けします。
コンビニの商品棚に並ぶ板チョコは室温で大丈夫なのに、百貨店で買ったチョコは同じ温度だと柔らかくなってしまった!
という経験はありませんか?
この違い、実はチョコレートに使われている成分の違いのためなのです。
チョコレートはカカオを砕いてできる「カカオマス」に砂糖やミルク、ココアバターなどを混ぜて作られますが、このココアバターの分量が多ければ多いほど溶けだす温度が下がります。
有名なチョコレートブランドのチョコはこのココアバターが多いため溶けやすく、
コンビニやスーパーで売られているチョコはココアバターの他に植物性油脂などを混ぜているため、少し温度が高くても大丈夫なのです。
チョコレートの保存は、パッケージに記載された方法に従っておけば安心です。
大まかに分けると
となっています。
また、チョコレートは匂いがうつりやすいので、開封後は袋などに入れて密閉して保存するようにしましょう。
子供の頃にチョコを食べていたら、「そんなにチョコレートを食べると鼻血が出るわよ」なんて言われたことはありませんか?
これには特に医学的根拠はなく、食べ過ぎを戒めるためにできた方便のようです。
ただ、チョコレートには血行をよくする成分が含まれているため、体質によっては鼻血の原因となる可能性は完全には否定できないようです。
チョコレートでも何でも、食べ過ぎには注意するに越したことはありませんね。
チョコレートを食べようと取り出してみたら、うっすら白っぽいカビのようなものができていた、という経験はないでしょうか?
これはブルームと言って、それぞれチョコレートの保存温度が高すぎた、もしくは低すぎた場合に生じる現象です。
ファットブルームとは、チョコレートに含まれる「カカオバター」(ファット、つまり脂)が、チョコが溶けた事により一度分離し、その後再度固まり、白い結晶となって表面に浮き出てきたものになります。
チョコレートが急激な温度差にさらされると、チョコレートの表面に水滴ができます。
その水にチョコレートに含まれる砂糖が溶け出し、その後水分が蒸発すると表面に砂糖だけが白く残る現象がシュガーブルームです。
ファットブルームもシュガーブルームも、どちらも食べる分には全く問題はありませんが、チョコレートの風味が落ち、食感も少しボソボソしたものになってしまっています。
もし風味が落ちているのが気になってしまったときは、焼き菓子の材料にしたり、ミルクに入れてホットチョコレートにしたり、パンの上にのせてトースターで一緒に焼く、という手もありますよ。
ちなみに、ブルームかどうか、見分け方は
という方法がありますので、ご参考までに。
せっかくの美味しいチョコレート。
ゆっくり時間をかけて味わうためにも、正しく保存方法を守って、美味しさを長続きさせたいものですね。
さて、あなたは今年一番のお気に入りのチョコレート、もう見つけましたか?