鮭とサーモンの違いとは?鮭のちゃんちゃん焼きレシピ

鮭とサーモンの違いとは?鮭のちゃんちゃん焼きレシピ

鮭は、骨も少なく手軽に調理もでき、価格もお手頃のため食卓の王道の魚のひとつです。しかし、鮮魚売り場へ向かい鮭を手に取ると、サーモンの表記であったことはありませんか?サーモン一見同じように見えますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
実は、鮭とサーモンでは生物学としての見解と、料理としてでは違いがあるので詳しく解説していきます。

最後に、鮭(サーモン)を使ったちゃんちゃん焼きレシピもぜひ、お試しください♪

鮭とサーモンの違いとは?

★生物学からみた鮭とサーモンの違いとは

★料理からみた鮭とサーモンの違いとは

★簡単!鮭(サーモン)を使った「ちゃんちゃん焼きレシピ」

 

生物学上からみた鮭とサーモン

「鮭」はもともと鱒(ます)の一種で、数多くある鱒の種類の中でも大きい魚が「鮭」と呼ばれるようになり、今に至ると言われています。

一般的に、「サーモン」と呼ばれているものは一般的には「トラウトサーモン」を指します。「トラウト」とは「鱒」の事を指すので、生物学上では鮭もサーモンも同じということになります

ちなみに、「鮭」は川と海両方を行き来する遡河回遊魚(そかかいゆうぎょ)、「サーモン」は河川で生育する淡水魚、という区別もあります。しかしながら、鮭や鱒の分類については現在も研究が進められている段階であり、今後も分類などが変わっていく可能性があるようです。

料理から見た鮭とサーモン

スーパーで売られている「鮭」と「サーモン」にはどのような違いがあるのでしょうか。

最も大きな違いとしては、生食できるかできないかの違いです。
加熱しないと食べられないものが
お寿司やお刺身など生で食べられるものはサーモンになります。

生食できるかできないかの違いは、生育環境(天然か養殖か)にあります。
つまり、鮭は天然もの、サーモンは養殖ものかどうかの違いによって決まるのです。

鮭とは

鮭

「鮭」が加熱して食べるべき理由は、天然ものだからです。鮭が餌にしているプランクトンは、まれにアニサキスという寄生虫を食べてしまうことがあり、それが鮭にも寄生することがあります。これを人が食べる事により、食中毒の原因になります。アニサキスは60℃以上で1分以上加熱すれば死滅します。そのため鮭は生ではなく、きちんと加熱してから食べなければいけません。

<鮭の種類>

ちなみに、鮭の中でも銀鮭や紅鮭といった種類があるのはご存知でしょうか?

焼き鮭

●銀鮭
主にアメリカやカナダといった海外から輸入されています。
成長のスピードが速いため、養殖も盛んなことから比較的安価なのも魅力です。
コンビニ弁当やおにぎりで使われているのはほとんどが銀鮭だそうですよ。

●秋鮭
文字通り、秋にとれる鮭を秋鮭と言います。産卵のため川を遡上してくるので、メスからは筋子がとれます。
脂が少なく身が引き締まっているので、ホイル焼きやムニエルといった調理方法が向いています。

●時鮭(ときしらず)
春から初夏にかけて旬になります。産卵期ではないので、卵や白子が無いぶん、脂がたっぷりのっています。
塩焼きで皮ごと食べるのが美味しい食べ方です。

サーモンとは

サーモン

サーモンは、養殖であり、餌も人の手によって加工されたものを与えています。そのため、アニサキスの寄生はほぼ無いことから、刺身といった生食も可能です。ところが、いけすで育てている以上、どうしても網をすり抜けたプランクトンを食べてしまう可能性があります。そこからアニサキスが原因となる食中毒が発生する事も稀にあります。自宅で食べるときは、なるべく生食を避けて、加熱するようにしましょう。

<サーモンの種類>

●キングサーモン
文字通り、世界最大級のサーモンです。
日本産はほぼなく、輸入品がメインとなっています。身は脂がのっていて柔らかで、甘味が強いのが特徴です。

ステーキや蒸し焼き、スモークサーモンなどさまざまな調理法で楽しまれています。

●アトランティックサーモン
ほとんどがノルウェー産の養殖となっていますサケ科特有の臭みがほとんど無く、イタリアンやフレンチといった世界中のさまざまな料理で使われています。日本ではお刺身や寿司ネタとしてよく食べられているのがこの種類です。サーモンの刺身

●トラウトサーモン
主に、チリで養殖されているトラウトサーモンは、厳密には「ニジマス」に区分されます。
アトランティックサーモンよりも安価であるため、手に取る機会が多いかもしれません。
あっさりした味わいのため、シチューやパスタに使うのもおすすめです!

 

簡単!鮭(サーモン)のちゃんちゃん焼きレシピ

鮭とサーモンの違いについて知っていただいたところで、鮭(サーモン)を使ったレシピをご紹介します♪簡単なのに、野菜のうまみをまとった鮭がおいしいのでこっくり味の恋しくなる秋冬におすすめです。

材料 (2人分)

材料 分量(2人分)
鮭またはサーモン 2切れ
キャベツ 1/8個
玉ねぎ(中玉) 1/4個
人参 1/4本
しめじ(お好みのキノコ類) 120g(1パック)
<味付け>
味噌 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
大さじ1
みりん 小さじ2
バター 20g

 

作り方

  1. キャベツは1㎝幅のざく切り、玉ねぎは繊維に沿って半月スライス、人参は1㎝幅の短冊切り、しめじは石づきを取りバラバラにほぐしておく。
  2. フライパンに、キャベツ、玉ねぎ、人参、しめじを敷き詰め、その上に鮭を乗せる。バター以外の調味料をよく混ぜて全体にかけ、ふたをして中火で蒸し焼きにする。
  3. 火が通ったら仕上げにバターを加えて完成♪

今回は、フライパンを使用しましたがアルミホイルに1人分ずつ包んでホイル焼きにする方法も簡単です。

その他にも、じゃが芋やお好きな野菜などを加えてもいいのでアレンジし放題!

ぜひ、みなさんも鮭やサーモンを使ってちゃんちゃん焼きに挑戦してみてはいかがでしょうか?

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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