前回は、お店を選ぶときや予約するときのポイントやコツを紹介しました。
今回は実践編。お食事中に出てくるちょっとしたマナー違反や、起こりうるトラブルの対処法を取り上げてみました。事前にチェックしてスマートにお食事を楽しめるようにしておきましょう!
素敵なお店を予約して、いざお店に行ってお食事を始めると、こんなときどうしたらいいの? こんなハプニングにはどう対処したらいいの? これってもしかしたらマナー違反? なできごとがいろいろあるものです。
とても大切で基本的なマナーなのだけれど、細かいからこそ起こしてしまいがちなマナー違反をいくつか紹介しておきましょう!
一緒にお食事をしている人とペースを合わせることは、非常に基本的な食事のマナーです。
皆で楽しむことでよりお食事がおいしく感じられるはずです。同席者とのペースを乱さないように気を配るようにしましょう。
くちゃくちゃと音を立てて噛んだり、ズズーっと音を立てて飲んだり、食べ物を口に入れたまま話すなどは、マナー違反です。お食事の相手も不愉快になってしまいますし、食事中の音には細心の注意を払うようにしましょう。
また、食べ方が汚いのもマナー違反だとされています。食べ終えたお皿がきれいになるよう心掛け、万一食べ残しが出てしまう時は、お皿の端に寄せるなどして、少しでも綺麗に見せるような工夫をしましょう。
カジュアルなお店の場合はOKなことが多いですが、フォーマルなお店などではNGなことが多いです。
どうしてもシェアしたいときはお店の方に確認してからにしましょう。
実は、グラスや器に口紅をつけてしまうこと、更にはついてしまった口紅を指やナプキンなどで拭き取ることもマナー違反なのです!
お食事前に化粧室などでティッシュオフしておくよう心掛けておきましょう。
食事中に音を立てるのはマナー違反ですので、音の主な原因となるカトラリーや食器を扱う時には注意が必要です。動きを丁寧にし、落ち着いて食事をすることで音も軽減され、食事姿も美しくなりますよ。
手以外をおしぼりで拭くのはNGです。食事中に口を拭くことやテーブルのちょっとした汚れを拭くのもNG行為です。お料理をこぼしてしまったなどの緊急時を除き、手以外を拭くことはやめておきましょう。
食べる姿は思っている以上に印象を左右するものですが、意外と気にしていない方が多いようです。
当たり前のことですが、肘をついて食事するのはマナー違反です。絶対にしないようにしましょう。
足を組んで座って食事をしていると、マナー違反のみでなく非常にだらしない印象になりますので気を付けましょう。
背中を丸めて器に顔を近づけて食事をするのは美しくありません。背筋をきちんと伸ばして食事をしましょう!
美味しくお料理をいただくためには、食べる姿勢にも気を配るようにしましょう!
高級店などでは、お料理などをこぼしたときに自分でふくのはマナー違反
慌てずにお店の方に伝えて片付けてもらうのがマナーです。その際には、大きな声で呼んだりしないでなるべくアイコンタクトで知らせるようにしましょう。
食事中にナイフやフォーク、ナプキンなどを落としてしまった場合、自分で拾うのはマナー違反
お店のスタッフを呼んで拾ってもらうようにしましょう。あくまで冷静に対応しましょう。
お食事中にスマートフォン(携帯)をいじることはマナー違反
どうしても急な連絡があるようなときだけ、マナーモードにして分かるところに置いておくようにしましょう。
よく見かける食事中の写真撮影、本当はマナー違反の場合が多い
お店によっては禁止の場合もありますが、宣伝になるので喜んで撮影してください、というお店もあります。
撮影したいときは、あらかじめお店の方に確認をとるようにしましょう。
OKという場合でも、なるべく雰囲気を壊さないよう、少ない枚数で済むように心がけましょう。せっかくのお料理が冷めてしまっては元も子もありません。
高級レストランなどでの食事の場合は、食事中にトイレに行くことはマナー違反
お食事をいただいている間に席を外すことがお店にも食事の相手にも失礼になると考えられているのです。
なるべく食事の直前に済ませておくように心がけておき、どうしても我慢できなくなってしまったときは、「ちょっと失礼します」と声掛けをしてから行くようにしましょう。
タイミングとしてはできればメイン料理の後までは我慢しましょう。
苦手なものはあらかじめ伝えておくほうがいいのですが、どうしても食べられない時は、苦手な食材ということを伝えてから残すようにしましょう。
風邪や花粉症で鼻水が止まらない時は、その場で鼻をすすったりかんだりしないようにし、化粧室に移動してから行うようにしましょう。
また、おならやくしゃみ、しゃっくりなどが出てしまった場合は、素直に「失礼しました」と謝るのが作法です。
くしゃみやしゃっくりなどで間に合いそうなときは、ナプキンなどで口元を抑えるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
意外と気付かずに起こしているマナー違反があるものですよね。
また、とっさのトラブルにも対応できるようにしておけば安心です!
外食が楽しめるようになったら、ぜひ実践してみてください。