最近ではファーストフード店やコーヒーショップでも、動物性食品を使用しないプラントベースのハンバーガーが販売されました。
また、内閣府や都庁の食堂でもミートフリーマンデーなどといった活動が実施されるなど健康意識の高まりや未来環境への配慮にともなって日本でもだんだんと広まってきています。
今回は、そんな今注目されている「プラントベース」についてご紹介します。
プラントベース食品とは、動物性由来の原料を使用せず、果物や野菜を中心にナッツなど植物由来の原料で作った食べものや飲み物のことを言います。
また、最近では「ベジタリアン」や「ヴィ―ガン」といった言葉もよく耳にするようになり同じようなものと思われがちですが、プラントベースは、厳格なルールなどはないため、より気軽に取り入れやすい健康的な食事方法の1つです。
大豆やエンドウ豆、ヒヨコ豆などの植物性食品だけを使用し、本物の肉のような見た目、食感、味などを再現した代替肉や、植物タンパク質から作られたスクランブルエッグや魚などがあります。
日本でも大手食品会社から「大豆のお肉」や「畑のお肉」などといった代替肉が出され少しずつ身近なものになってきています。
また、調味料でも卵を使用しないアボカドマヨネーズや、植物の種などのシードオイルを使用した乳製品を使用しないバターなどもあり、料理のアレンジにも幅をもたせることができます。
プラントベースを取り入れることがなぜ環境配慮に繋がるのかについてお話したいと思います。家畜を育てるためには大量の水や穀物などの資源が必要となります。
たとえば、牛肉1㎏の生産に穀物が11㎏、豚肉で7㎏、鶏肉で3㎏さらに鶏卵で3㎏がおおよそ必要とされます。さらに広い土地の確保のために伐採が進められるなど様々なことが関係します。
また、家畜は温室効果ガスの一つであるメタンガスの発生源であることも知られており、温暖化を防ぐことにも繋がってくると考えられています。
ヴィ―ガンやベジタリアンなどの菜食主義の方はもちろん、体を鍛えているような方、健康に問題のある方、健康志向の方、アレルギーのある方、環境問題に興味のある方など様々な方が注目しています。
あくまで食スタイルの1つであるため、老若男女問わず楽しむことができるのではないでしょうか。
プラントベースと言われても『なかなか取り入れるのが難しそう』や『食べ応えや味は大丈夫なのか?』などといった固定概念がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、言われなければ動物性食品を使用していないのに気づかないものも数多くあります。
毎日の食事の中で「食の選択肢のひとつ」として生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか?