秋の夜長!睡眠と健康

秋の夜長!睡眠と健康

実は、睡眠時間は季節によって変化しています。夏が過ぎて秋の気配を感じるようになると、私たちは徐々に睡眠時間が長くなる傾向あり、夏に比べて冬の平均睡眠時間は約30分長くなるとも言われています。これは、動物ならではの「冬眠」が関係しています。このため、秋から冬に向けて次第に眠る時間が長くなります。

秋の夜長という言葉をよく耳にしますが、「夜更かし」ではなく、自然のリズムに従って、夏よりも少し長めに睡眠時間をとるよう意識してみましょう。

どうして人は眠るの?

私たちは、眠ることで様々なホルモンが分泌され、体の様々な機能を修復します。人間の脳はとてもデリケートな構造となっており、睡眠不足が続くと、脳の機能低下につながりかねません。

また、睡眠中は副交感神経が優位になりストレスからも解放され、疲労回復にも役立ちます。

これらのことから、睡眠をとることで、心も体も健康状態になるということが明らかです。睡眠という行為は、最大の生命維持システムであり、どんなに体力がある方でも確保しなければならない大切な時間です。

睡眠の質を上げる寝具

睡眠の質を高めるためには、掛け布団や敷布団の素材にも注目してみてはいかがでしょうか。体温を外部へ逃がしてくれる素材か、掛け布団であれば体に負担をかけない軽さの素材であることが大事です。

綿素材であれば吸湿性に優れ、かつ優しい肌ざわりです。敷布団も同様に綿素材など肌に優しいものを選びましょう。綿は通気性もよく、また微細な繊維のため吸水性も高いのです。汗や体温をお布団の外へと逃がしてくれて睡眠の質を上げてくれます。

睡眠の質を上げる食

睡眠の質向上の鍵を握っていると言われているセロトニンや、メラトニンを作るもととなるトリプトファンを多く含む食材を食べることが大切です。

トリプトファンは肉類やチーズ、牛乳などの乳製品、カツオやマグロなどの青魚、豆腐や納豆などの大豆加工食品、バナナなどに多く含まれています。トリプトファンは体内では合成することができないので、しっかり食事から摂取することが重要です。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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