ゆっくり過ごしたお正月気分も抜けてきて、来月2月14日はバレンタインデーです。
そこで今回は、ココアやチョコレートなどの原料となっている、カカオマスをご紹介します。
チョコレートは大好きだけど、食べると太ったり、ニキビや吹き出物、虫歯ができてしまうと思っていらっしゃる方も多いと思います。
しかし、実はニキビや虫歯の原因は砂糖で、カカオマス自体はとても優れた作用をもつ食品です。
寒い冬の時期はココアやホットチョコレートを飲むことで、手足の血流を促進させ、体を温めるだけでなく、その持続時間もお茶などと比べて長いので冷え症の改善にも効果があります。
カカオマスの代表的な成分であるポリフェノールには抗酸化作用があり、お肌のくすみやシワの予防になります。
また、カカオマスに含まれる遊離脂肪酸やポリフェノールが、よく耳にする胃炎や胃潰瘍の原因ともされるピロリ菌の増殖を抑え、さらに殺菌してくれることが分かっています。
ココアに含まれる遊離脂肪酸は、飽和脂肪酸としてパルミチン酸とステアリン酸、不飽和脂肪酸としてオレイン酸とリノール酸として存在していています。
そのなかでも特に、オレイン酸とリノール酸は、ピロリ菌に対して高い殺菌効果を示したということが分かっています。
これはココアを飲むことで得られた研究結果ですが、同じカカオマスを原料とするチョコレートを食べることでも効果が得られるともいわれています。
戦後は衛生状態が悪かったため、井戸水や家庭で使用される水にピロリ菌が生息していましたが、現代は衛生状態が良くなり、家庭で使用される水道水には生息しておらず、今も残っている井戸水や湧き水などに生息しています。
このため中高年を中心に日本人成人の約50%が感染しているとされており、先進国の中でも比較的高い感染率です。
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因の一つとして考えられ、胃がんの発がん性要因として認定されています。
除菌については保険適用となりましたが、体力のないお子様や高齢の方などは、日ごろからココアを飲んだり、チョコレートを食べたりすることでピロリ菌の増殖を抑えられるといわれています。
材料名 | 分量(2人分) |
ココア | 適量 |
カステラ | 一袋 |
牛乳 | 100g |
ポイント:カステラに牛乳を入れるときは少し固めが丸めやすいです。余ったココアはホットココアで楽しんでください。