今号では前号の日本酒と同じ醸造酒であるワインのマナーについて学んでいきましょう!
ワインとは、ぶどうを原料として醸造したお酒です。基本的には水や他の原料を加えることはありません。
酵母という微生物がぶどうに含まれる糖分を食べてアルコールに変える醸造酒の中の単発酵酒です。ます。ワインはお酒になる工程がとてもシンプルなお酒です。
ワインには色調により赤、白、ロゼと種類があります。赤ワインは赤色や黒色系のぶどうを原料とし、果肉、果皮、種子を含んだまま発酵、熟成させたもので、果皮の色やポリフェノールの一種であるタンニンが溶け出しています。それにより赤色を安定させたり、タンニンが多くポリフェノールが豊富となると重たさを感じるワインとなります。ボリューム感のあるワインはタンニンが多いということが言えるのです。
白ワインは緑色、赤色系のぶどうを原料として果皮、種皮を除いた搾汁液を発酵させて作ります。
ロゼワインはピンク色のワインで赤ワイン用ぶどう品種で仕込んだ後、圧搾、発酵して作られます。発砲性ワインは炭酸ガスが溶け込んだワインで代表的なのがシャンパンです。
ぶどうは暖かく乾燥した気候に向いています。温度は10~20℃が最適で、ぶどうの色素をきれいに出すためには日照時間も大切になります。
代表的な産地:ヨーロッパ(フランス、イタリア、スペインなど)、カルフォルニア、南米(チリ、アルゼンチンなど)、オーストラリア、日本など
ワインを楽しむために、知っておきたい大人のマナーを学びましょう。
ワインを注いでもらう時は、グラスはテーブルに置いたままで注いでもらうのがスマートな方法です。
ビールの時のように、グラスを持ち上げないようにしましょう。
注ぐ目安量は、グラスの1/3~1/4程度で、グラスの一番膨らみのあるところまでがよいと言われています。
ワインの香りを立たせ広げる空間が必要なので、注ぎ過ぎないように注意しましょう。
海外ではグラスの膨らみ部分を持つことが多い傾向にあります。
一方でグラスの膨らみ部分を持つと手の温度がワインに伝わり、ワインの香りや味が変わるという意見もあり、グラスの脚を持つ人もいます。
ワイングラスは薄いので、ビールで乾杯する時のようにグラスをぶつけてしまうと、割れてしまう危険があります。
目の高さくらいまで持ち上げて会釈するとよいでしょう!