大人のためのお酒のマナー② ~ワイン編~

大人のためのお酒のマナー② ~ワイン編~

今号では前号の日本酒と同じ醸造酒であるワインのマナーについて学んでいきましょう!

ワイン

ワインとは

ワインとは、ぶどうを原料として醸造したお酒です。基本的には水や他の原料を加えることはありません。
酵母という微生物がぶどうに含まれる糖分を食べてアルコールに変える醸造酒の中の単発酵酒です。ます。ワインはお酒になる工程がとてもシンプルなお酒です。

ワインには色調により赤、白、ロゼと種類があります。赤ワインは赤色や黒色系のぶどうを原料とし、果肉、果皮、種子を含んだまま発酵、熟成させたもので、果皮の色やポリフェノールの一種であるタンニンが溶け出しています。それにより赤色を安定させたり、タンニンが多くポリフェノールが豊富となると重たさを感じるワインとなります。ボリューム感のあるワインはタンニンが多いということが言えるのです。

白ワインは緑色、赤色系のぶどうを原料として果皮、種皮を除いた搾汁液を発酵させて作ります。

ロゼワインはピンク色のワインで赤ワイン用ぶどう品種で仕込んだ後、圧搾、発酵して作られます。発砲性ワインは炭酸ガスが溶け込んだワインで代表的なのがシャンパンです。

ワインの産地

ぶどうは暖かく乾燥した気候に向いています。温度は10~20℃が最適で、ぶどうの色素をきれいに出すためには日照時間も大切になります。
代表的な産地:ヨーロッパ(フランス、イタリア、スペインなど)、カルフォルニア、南米(チリ、アルゼンチンなど)、オーストラリア、日本など

大人のためのワインマナー

ワインを楽しむために、知っておきたい大人のマナーを学びましょう。

注いでもらう時は、グラスは置いたままで

ワインを注いでもらう時は、グラスはテーブルに置いたままで注いでもらうのがスマートな方法です。
ビールの時のように、グラスを持ち上げないようにしましょう。

注ぐ目安量はグラスの一番膨らみのあるところまで

注ぐ目安量は、グラスの1/3~1/4程度で、グラスの一番膨らみのあるところまでがよいと言われています。
ワインの香りを立たせ広げる空間が必要なので、注ぎ過ぎないように注意しましょう。

ワインのNG

グラスを持つ手の場所は・・・

海外ではグラスの膨らみ部分を持つことが多い傾向にあります。
一方でグラスの膨らみ部分を持つと手の温度がワインに伝わり、ワインの香りや味が変わるという意見もあり、グラスの脚を持つ人もいます。

乾杯はグラスをぶつけない

ワイングラスは薄いので、ビールで乾杯する時のようにグラスをぶつけてしまうと、割れてしまう危険があります。
目の高さくらいまで持ち上げて会釈するとよいでしょう!

ワインで乾杯

 

  • お酒は20歳になってから。
  • 飲酒運転は法律で禁止されています。
  • お酒は楽しく適量で。
  • 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響する恐れがあります。
  • 飲んだあとはリサイクル。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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