意外と知らない韓国料理のマナー。第2弾は、食器の特徴や使い方、料理の食べ方についてご紹介します!
韓国には、日本と類似した食器や料理がありますが、使い方や食べ方には独自のマナーがあります。
さらに、韓国は儒教の教えを受けている国なので、年配者を敬う文化が食事のマナーにも影響しています。
韓国の食卓には、常に匙(スッカラ)と箸(チョッカラ)が置かれています。匙と箸はともに、ステンレス製が主流となっています。
その理由は、かつての朝鮮半島が戦乱の絶えない地域であったため、戦乱を逃れ移動するときに壊れない金属製を使用していたためと言われています。
次第に金属製からステンレス製へと代わり、現在に至ります。
匙は主にご飯と汁物を食べるときに、箸はそのほかのおかずを食べるときや大皿から自分の皿へ料理をうつすときに使います。
匙や箸は、最初にあった場所に戻すことが食事の終わりのサインになるので、食事中は器の中に入れておきます。
また、器は持ち上げず、匙と箸を使って、料理を口まで運びます。
韓国の配膳は、料理の温かさによって決まります。
料理は、汁物→ごはん→おかずの順番で食べます。また、料理は皿の左側から食べていきます。
韓国では年配者から料理に箸をつけ、年配者が食事中のときは席を立たないことが敬意の表れになります。
また、酒席で乾杯するときは、自分の杯を年配者より下にし、飲むときには正面を向くのではなく、顔や体を少し横に向けて杯を手で隠すようにするのが礼儀とされています。お酒を注ぐときは、瓶を片手で持たず、もう一方の手を添えます。
韓国では、料理を少し残すことが満腹のサインと言われています。
品数と大量の料理でもてなす韓国文化では、全てを食べきることは基本的にありません。
韓国ならではのマナーを身につけ、楽しく韓国料理を食べましょう!