この時期の美味しい果物と言えば柿ですね。
みなさんがなんとなく食べている柿には実は栄養がたっぷり!含まれているんです。
柿はもともと中国が原産で、国内では「古事記」や「日本書紀」に柿の名前が記されていることから、少なくとも奈良時代には渡来していたと考えられます。
干し柿は平安時代にはすでに作られており、平安時代の書物等に記述が残されています。
柿には風邪予防や美肌効果に効果があるとされるビタミンCが豊富に含まれており、果物の中ではトップクラスです。
また、柿のオレンジ色には、抗酸化作用のあるβ(ベータ)カロテンのほか、βクリプトキサンチンという色素が多く含まれていて、発がん抑制作用があると言われています。
渋み成分のタンニンにはアルコールを分解する作用があり、さらに利尿作用のあるカリウム、酸化還元作用のあるビタミンCの相乗効果で二日酔いにも効果があります。
なお、タンニンは血圧の上昇を抑える効果もありますが、一方で鉄分の吸収は妨げられてしまうため貧血気味の人は過剰摂取を控えましょう。
代表品種で、生産量は市場の半数以上を占めます。主な原産は岐阜県で、江戸時代末期から栽培されている歴史のある柿です。
形はふっくらと丸みがあり、果皮はオレンジ色です。果肉はやわらかくて果汁も多く、甘みが強いのが特徴です。10月下旬頃から出回ります。
「種なし柿」としてよく出回っている品種で「庄内柿」や「おけさ柿」とも呼ばれます。
出荷時に渋抜きをすることにより甘くなります。果汁が多くてやわらかく、甘いのが特徴です。形は角ばった偏平です。10月中旬~11月頃に出回ります。
11月下旬頃から収穫される晩生の甘柿で、主に鳥取県で生産されています。形はふっくらと丸みがあって、見た目は富有に似ています。
果肉が緻密で果汁も多く、甘みが強いのが特徴です。明治時代にはすでに栽培が行われていたと言われています。
日本:和歌山県、奈良県、福岡県、岐阜県、愛知県
外国:中国、韓国、ブラジル、アゼルバイジャン
ヘタが果実に張りつき、果実との間に隙間がないものを選びましょう。
隙間があると、その部分から虫が入り込んでいることがあります。
また、果実全体が色づいて、ハリとツヤがあり、ずっしりと重みのあるものが美味しい柿の証です。
今が旬の柿を美味しく食べて、寒い冬を乗り切りましょう!