旬の味覚~さんまを食べよう!~

旬の味覚~さんまを食べよう!~

10月も後半に入り、いよいよ秋本番となりました。
秋といえば、さつまいも、栗、きのこなど、美味しいものがたくさんあります。

今回は、旬の味覚「さんま」についてみていきましょう。

秋の味覚

秋の味覚 さんま

さんまは、北太平洋に多く分布し、10月頃に産卵のために沿岸に寄ってきます。
この頃に、三陸沿岸を南下するものは、脂がのっており、塩焼などにして食べると美味しいさんまです。
一方、南方に出現するものは、脂が少なく、さっぱりとしており、缶詰や開干し、みりん干しなどの加工食品に使われます。

さんまには、タンパク質脂質が豊富です。特に、さんまの脂質は脳を活性化するといわれるドコサヘキサエン酸(DHA)が多く含まれています。DHAは、n-3系の必須脂肪酸であり食事から摂取しなければいけません。
血中脂質を低下させて血液をサラサラにする作用があることから、生活習慣病の予防などに役立てられており、積極的に取るとよい栄養素です。

また、貧血予防に効果的な鉄、骨粗しょう症を防ぐカルシウム、脂肪燃焼を促進するビタミンB2糖質脂質タンパク質の代謝に関与しているナイアシンなどの栄養素も含んでいます。
脂がのったさんまは、脂質が多いので太りやすいのではないかと心配する人もいるかもしれませんが、肥満解消や血液をサラサラにする、頭の働きをよくするなど、さまざまな効果が期待できるので、ダイエット中でも安心して食べることができる食材です。

より美味しいさんまを見分けるためには、腹がしっかりして銀色に輝き、太めのものを選びましょう。
尾の先が黄色いものは、脂もよくのっています。さんまは、鮮度が落ちやすいので早めに調理しますが、ワタを出せば冷凍することもできます。

さんま

作ってみよう! 旬の料理!

さんまといえば、塩焼を思い浮かべる方が多いと思いますが、塩焼以外にも、美味しく食べる調理方法はたくさんあります。
今回は、簡単に作ることのできる、さんま料理をご紹介します。

さんまの柚子こしょう焼き

材料名 分量(2人分)
さんま 2尾
少々
柚子こしょう 大さじ1
Aしょうゆ 大さじ1
A酒 大さじ1

さんまの塩焼き

作り方
  1. さんまは、内臓を取り出して半分に切り、塩を振って10分ほど置いておく。
  2. キッチンペーパーで1の水分を拭き取り、柚子こしょうを全体に塗る。
  3. ビニール袋にAと2を入れて冷蔵庫で15分ほど寝かせる。
  4. 3を熱したフライパンに入れ、中火で両面を焼く。

面倒でなければ、さんまを3枚におろしてもよいです。さんまの臭みを取るために、キッチンペーパーでしっかり水分を拭き取ってくださいね。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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