フランスは、古くからヨーロッパ有数の農業国で、小麦の生産量はヨーロッパでも1、2位を争います。
そんなフランスには、街中、住宅地など、どんな場所にも必ずパン屋さんがあるそうです。
1歩外に出れば、焼きたてパンの香ばしい薫りが漂います。
日本ではおなじみのフランスパンですが、フランスでは「フランスパン」と言っても通じません。
私たちが普段フランスパンと呼ぶのは、小麦粉・水・塩・イーストだけで作られるシンプルなパンのことで、本場フランスでは、このようなパンを総称して「パントラディショネル」と言います。
長さや形によって呼び名が変わり、日本語で杖を意味する「バゲット」、短く太めの「バタール」、長太い「パリジャン」などがあります。
また、バターを使ったパンも豊富です。パン屋さん、コンビニでも必ず目にするクロワッサンは
オーストリア発祥ですが、マリー・アントワネットによってフランスに持ち込まれました。
クロワッサンにはひし形と、三日月型の2種類の形がありますが、ひし形のクロワッサンにはバターを、三日月型のクロワッサンにはマーガリンを使うのが本場流です。
また、バターや卵をたっぷり使った「ブリオッシュ」と呼ばれる甘いパンがあります。
フランスでは朝食によく食べられていますが、中世ではお菓子に分類され、午後のティータイムに紅茶と一緒に楽しまれてきました。
マリー・アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいいのに」という有名な言葉がありますが、このお菓子はブリオッシュのことを指していたと言われています。
バゲットは内層に大小さまざまな気泡がボコボコとあります。
これは中身がなく、スカスカしているということではなく、美味しいバゲットである証拠なのです。
生地を長時間ねかせて発酵させると甘く香ばしい風味のあるパンになります。
きちんと発酵をとった生地には気泡が沢山できますが、この気泡をつぶさないように焼き上げたものが、良いバゲットだと言われています。
また、普通のバゲットに加えて、「石窯焼きバゲット」もあります。
石窯焼きは、約250~300度の石窯で焼き上げる方法です。石窯の炎は、それ特有の「遠赤外線」を発し、それによってバゲットを焼き上げます。
遠赤外線で焼くとパンの中からじっくり火が通るため、高温で焼いても焦げつかず、短時間で焼き上げることができます。
焼き上げに時間をかけると、味や香りが飛んでしまいますが、短時間で焼き上げることで、 水分も蒸発しにくく、表面はパリッと香ばしく、中身はしっとりとした美味しいバゲットができあがります。
フランスの屋台でも、よく売られているバゲットサンドですが、はさむ具によってはタンパク質、野菜を一度に食べることができます。
また、バゲットは噛み応えもあり、バターを使用していないので、食パンで作るサンドイッチと比べて、ヘルシーで満腹感があるサンドイッチです。
材料名 | 分量 |
バケット中 | 1/2本 |
薄切りハム | 80g |
カマンベールチーズ | 1/2P |
ミニトマト | 2個 |
生バジル | 6枚 |
マスタード | 適量 |
マーガリン | 適量 |