きれいな肌を手に入れたい、ダイエットがうまくいかない、いつも疲れている気がする、健康に長生きしたい・・・そんな方はビタミンを取りましょう。注目の4つのビタミン・パワーの要点を押さえれば、あなたに足りないビタミンが見つかるはずです。
今回は、後編の疲労回復と生活習慣病予防のビタミンをお届けします。
疲れた体や脳に活発な働きを回復させるには、燃料切れを解消して、活動エネルギーを生み出す必要があります。その燃料となるのが炭水化物です。疲れた時に甘いものが欲しくなるのはそのためです。
そして、燃料を活動エネルギーに変える反応の鍵を握るのが、ビタミンB1です。ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える際に、その化学反応のスイッチをONにする働きがあります。いくら燃料を補充しても、ビタミンの助けなしではエネルギーに変えることができないのです。
疲れた脳を活性化し、集中力や記憶力を高めるのに有効なのがビタミンB12です。傷んだ神経細胞の修復に関与し、ブドウ糖のエネルギーが、脳の活力源として利用される際に活躍します。
⇒ビタミンB1、ビタミンB12
ビタミンB1が炭水化物の効率的なエネルギー変換を促し、ビタミンB12が神経細胞に作用して脳の活発な働きを回復させます。
生活習慣病が引き起こされる原因として、体内における活性酸素の関与が知られています。人間は酸素なしでは生きていくことができませんが、一方で、酸素が変形して強い反応性をもった時、それは人体の細胞をサビつかせ正常な細胞や組織を傷つけたり、様々な病気や老化の引き金となるのです。
この活性酸素と戦い、細胞のサビつき(酸化)を抑える「抗酸化」ビタミンが存在します。体内でビタミンAに変わるβ-カロテン、ビタミンC、Eの3つです。
活性酸素は日常生活の中でも常に発生するため除去作用のあるビタミンを取り入れ、動脈硬化などに繋がらないようにケアしましょう。
⇒ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE
抗酸化作用の認められるビタミンの働きにより、生活習慣病や老化防止の効果が期待できます。