夏本番になると、じりじりと焼けつくような日差しに気力も体力も奪われてしまいそうになりますね。熱中症に注意が必要な時期ですが、太陽にさらされるお肌のケアにも注意が必要となる時期です。どうやって夏の強い日差しからお肌を守ればよいのでしょうか?
今回は、紫外線によりダメージを受ける肌を守り、美肌につなげるための簡単レシピをご紹介します。また、普段のスキンケアについても解説していますので、美肌を作りたい方必見です!
まずは、肌のターンオーバーについてみていきましょう。
皮膚の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みで、肌の代謝サイクルのことをターンオーバーと呼びます。肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成っていますが、ターンオーバーは一番外側にある「表皮」で起こります。さらに「表皮」は4層に分けられ、一番内側の「基底層」から「有棘層」「顆粒層」「角層」という順になっています。
「基底層」で作られた基底細胞(ケラチノサイト)が分裂して、新しい細胞を増やし形を変えていきながら、外側の角層まで押し上げられていきます。角層に到達した細胞は、やがて古くなり、垢となって剥がれ落ちますが、基底層から角層まで押し上げられるのに約2週間、そして、角層から剥がれ落ちるまでにさらに約2週間の計4週間という時間が、ターンオーバーの1サイクルにかかる時間といわれています。
強い紫外線や、栄養素の不足、睡眠不足や加齢など、さまざまな要因により、このターンオーバーが乱れると、次のようなことが起こります。
さらに、うまく細胞を入れ替えることができなくなるため、肌の表面にでこぼこが生じ、うるおい不足によるお肌のハリや弾力を低下させ、くすみの原因にもなってしまいます。
お肌に良い栄養素と聞いてビタミンCを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
タンパク質とともにお肌のコラーゲンを合成し、活性酸素を抑え、メラニン色素の沈着を防ぐ効果を持つビタミンCは、最強の抗酸化物質とも言われています。ビタミンCは水に溶けだしやすいため、毎日こまめに摂ることが大切です。
活性型ビタミンCや、即効性ビタミンCとも呼ばれる「ピュアビタミンC(アスコルビン酸)」と、ピュアビタミンCに化学修飾することで安定化させた成分である「ビタミンC誘導体」と呼ばれる2種類に大別され、それぞれ体への働き方が異なります。
ビタミンCは、ゆずやレモン、すだちなどの柑橘類や、キウイ、アセロラ、イチゴ、柿などに多く含まれています。これらの果物や野菜などからこまめに摂取することも大事です。
ビタミンCは果物や野菜に多く含まれていますが、今回は朝ごはんにぴったり且つ、熱に強いお芋に含まれるビタミンCを活用します。
ビタミンAの一種であるレチノールは、しわやたるみを改善する効果が期待できる代表的な美容成分です。真皮に働きかけて、お肌の諸症状改善が期待できます。皮膚細胞の受容体に結合して、細胞の代謝を刺激し、コラーゲンの生成を活性化するといわれています。
効果が高いとされているこのレチノールですが、配合されている化粧水や美容液などを使用する時には少し注意が必要です。
時間をかけて効果を発揮するとされているレチノールは、皮膚内に成分が浸透していく過程で「A反応(レチノイド反応)」と呼ばれる、発赤や乾燥などを引き起こすことが多いとされています。うまくターンオーバーのサイクルに乗れば、素晴らしい効果を得られるようです。また、レチノールをお肌に塗ってすぐに紫外線にあたると、逆に肌荒れを起こす原因となることもあるそうなので、使用には注意が必要です。
ビタミンAは人参やほうれん草、卵、などに多く含まれています。脂溶性のビタミンであるため、油と一緒に摂ることで吸収率が高くなります。脂で炒める、またはオリーブオイルを少しかけるなどもおすすめです!
たくさんあるビタミン類の中から、美肌に高い効果がある二つを選んでご紹介しましたが、ビタミンCの効果は知っていても、ビタミンAの効果について知らなかった人もいらっしゃったのではないでしょうか。食事から摂る栄養素としてはもちろんのこと、お肌に外側から効かせる化粧品をこの夏は探してみてはいかがでしょうか。
お好みで人参やチーズなどを加えてもOK!人参にもほうれん草や卵同様に、ビタミンA(β-カロテン)が豊富に含まれています。
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