3月に入り徐々に日が伸びて、過ごしやすい日が増えてきた今日この頃・・
嬉しい反面、気になるのが花粉症。前回の食Doでは、花粉症のメカニズムや免疫機能について説明しました。
今回は、花粉が引き起こす>アレルギー性鼻炎や咽頭炎、結膜炎などの炎症に対する対策や炎症を抑えるおすすめレシピをご紹介します!
花粉症は、花粉が原因となって引き起こされるアレルギー症状の総称で、症状としては、鼻水やくしゃみ、目や喉のかゆみなど・・・さまざまなものがあります。
花粉症が発症するメカニズムとしては、花粉(アレルゲン)が体内に侵入すると、抗体というアレルゲンに対する武器のようなものがつくられ、それが体内にある肥満細胞にくっつくことで抗原抗体反応を起こし、ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が放出されます。
ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が鼻や目、喉などで放出され、それぞれの場所で炎症が起こり、私たちが不快に感じる症状につながっていきます。
ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が、鼻の神経や血管を刺激するため、アレルギー性鼻炎特有のくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの諸症状を下記のような流れで引き起こします。
ヒスタミンなどの物質が、鼻腔の内側の細胞にある知覚神経を刺激すると、その刺激がくしゃみ中枢に伝達されくしゃみが出ます。花粉症のくしゃみは、花粉が鼻に入ってすぐに現れ、花粉を追い出すために何回も続けて出るのが特徴です。
ヒスタミンなどの物質が知覚神経を刺激すると、その刺激が分泌腺に伝達され鼻水が出ます。くしゃみと同様に、花粉が鼻に入ってすぐに現れ、花粉を洗い流す役割があります。
鼻の穴から入った空気は、下鼻甲介と中鼻甲介の間を通ってのどへと流れていきます。ところが、ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が鼻甲介を刺激すると表面の粘膜に炎症が起きて腫れが起こり(特に下鼻甲介)、空気が通れなくなることで鼻づまりが生じます。鼻づまりの症状は、くしゃみや鼻水とは異なり、花粉が鼻の中に入って少し経ってから現れます。鼻づまりが酷くなると、口呼吸になりやすく、口内の渇きや咳の症状が出ることもあります。においが感じにくくなるため、食べ物の味も分かりづらい状態になります。
花粉症による喉の痛みの原因は、多くの場合がアレルギー性咽頭炎(咽喉頭炎)です。口や鼻から侵入した花粉が、喉の粘膜に張りつくことで炎症が起きて発症します。症状としては、喉のかゆみやチクチクした痛み、イガイガした感覚や痰のからみ、咳などです。咳は、ゼイゼイといった喘鳴(ぜんめい)をともなわない、空咳(からせき)が特徴です。
また、喉をつたって落ちてきた鼻水(後鼻漏)が喉の粘膜を傷めてしまい、ウイルスや細菌が繁殖しやすくなって炎症が起きたり、鼻づまりによって口呼吸になり、喉が乾燥することで、ウイルスや細菌が繁殖して炎症になったりすることもあります。
目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
アレルギー性結膜炎では、目のかゆみや充血、異物感、目やにがでる、涙が出るなどの症状が現れます。
花粉によるアレルギー症状の対策としては、アレルゲンが体内に侵入しないようにアレルゲンとの接触をできるだけ避けることが大切です。
花粉が鼻や口、目から侵入しにくくなるよう、ガードしましょう。
花粉を家に持ち込まないように、家に入る前に花粉をよく払い落としましょう。花粉の多い時期は、花粉がくっつきにくいツルツルした素材の服を選ぶこともおすすめです。
また、手洗いや洗顔も効果があります。
喉の粘膜についた花粉を洗い流すことで、喉の痛みやかゆみといった症状の軽減につながります。帰宅後はすぐにうがいをする習慣をつけましょう。
花粉症による喉の痛みがある場合は、保湿に努めましょう。
乾燥すると喉の粘膜のバリア機能が低下し、喉の痛みやかゆみなどの症状が悪化しやすくなります。温かい飲み物で喉を潤すのもおすすめです。
ルイボスティーにはフラボノイドというポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用や抗炎症作用があるため、アレルギー症状や炎症の軽減が期待できます。即効性はありませんが、ヒスタミンの放出を抑える作用があるといわれているため、毎日の習慣としておすすめです。また、カフェインが含まれていないため、夜でも安心して飲むことができます。トッピングのパイナップルにはブロメライン(ブロメリン)という抗炎症作用を持つ酵素が含まれており、喉の痛みや咳などにも効果があることが分かっています。
材料 | 分量(1人分) |
ティーバッグ | 2袋 |
水 | 400g |
ゼラチン | 6g |
きび砂糖 | 大さじ1 |
パイナップル | お好みで |