3月3日は「ひな祭り」。桃の節句とも言われており、女の子の健やかな成長を願うお祝いの行事です。
今回は、ひな祭りにちなんだ代表的な食事の「ちらし寿司」の意味と、見た目も華やかな「彩りちらし寿司レシピ」をご紹介いたします!
「ちらし寿司」は、現在のお寿司の起源と言われています。酢飯の上に、エビやレンコン、錦糸卵などを始めとした複数の具材をのせた華やかで見栄えのする寿司です。その見た目の華やかさからお祝いの席の食事としてよく食されています。さらに、生魚を乗せるものや、具材を煮たり焼いたものを並べるなど地域によってもさまざまです。
関東では、酢飯の上に新鮮な海鮮類などの具材を乗せます。「江戸前ちらし」や「生ちらし」とも言われます。関西では、基本的に生魚などは使用せず、酢飯に味付けをした具材を小さく切って混ぜ込み、その上に、錦糸卵や刻み海苔などをちらします。「ばらずし」「五目寿司」などとも言われます。
ちなみに、似たような料理に海鮮丼がありますが、ちらし寿司との違いは、海鮮類を酢飯ではなく「白飯」の上に乗せていることです。
江戸時代、備前岡山藩主・池田光政が庶民の贅沢を戒めるために「食膳は一汁一菜」という倹約令を出しました。そこで、それに対して贅沢ができなくなってしまった庶民たちが反発し、目立たないようにさまざまな魚や野菜をご飯に混ぜて食べていたのがはじまりとされています(諸説あり)。ちなみに、6月27日は池田光政の命日で「ちらし寿司の日」として登録されています。
ちらし寿司に使われる食材1つ1つには、様々な意味が込められています。
代表的な具材と一般的に込められた意味をご紹介します。
具材の種類 | 意味 |
海老 | エビのように腰が曲がるまで長生きをできますように |
レンコン | 穴が空いているので、先まで見通しが利きますように |
錦糸卵 | 財宝が貯まりますように |
豆 | 健康でマメ(勤勉に)働けますように |
文字通り、お寿司という言葉は、「寿(ことぶき)」を「司(つかさど)る」で、とても縁起のいい名前です。そのため、「お祝いの席で食べる縁起のいいもの」として古くから愛されています。
また、色とりどりの具材で華やかでお祝いごとにもピッタリですね♪
錦糸卵のほか、魚介類が具材として使われるちらし寿司には、タンパク質も豊富に含まれます。タンパク質には、皮膚や筋肉など体をつくる最も重要な構成成分です。さまざまな魚介類を具材として取り入れることで、タンパク質量がアップします。
ごぼうや人参といった根菜類もプラスすることで『食物繊維』や『β-カロテン』なども上手に摂ることができます!
根菜に含まれている不溶性食物繊維は便量の増加作用や有害物質の排せつ作用、過食防止などの働きがあります。また、人参に多く含まれているβ-カロテンは抗酸化作用を持つため、動脈硬化などの原因となる活性酸素を抑える働きがあります。
絹さや、キュウリ、大葉、かいわれ大根などを加えることで、春の芽生えの緑色をプラスすることで、春らしくなるだけでなく、野菜も補うことができます。
ただし、酢飯は、「ご飯」「お酢」「砂糖」で作られるため、糖質の量が多い傾向にあります。摂りすぎた糖分は脂肪として蓄えられますので、食べ過ぎには注意しましょう。
今回は、プチプチ食感が楽しいもち麦を加えた彩りも華やかなちらし寿司レシピをご紹介します♪
もち麦を加えることで、食感だけでなく食物繊維を摂ることもできます。
<もち麦入り酢飯>
★酢 45ml
★砂糖 12g
★塩 少々
<酢飯に混ぜる具材>
<トッピング用の具材>
お好みのものを用意しましょう!
精白米だけではなく、もち麦を加えることで摂れる食物繊維の量が変わります。
食物繊維が多いことで、食感が加わりよく噛む必要があります。そのため、食べ過ぎ防止にも繋がります。
エネルギー (kcal) |
タンパク質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
食物繊維総量 (g) |
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精白米※1 | 234 | 3.8 | 0.5 | 55.7 | 2.3 |
もち麦※2 | 177 | 3.3 | 0.8 | 42.8 | 6.3 |
※1水稲めしで計算 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※2押麦/めしで計算
いかがでしたか?今回は、ひな祭りよく食べられるちらし寿司の起源と「もち麦入り彩りちらし寿司」レシピをご紹介しました!1つ1つの食材に込められた願いを考えながら食べるのも新鮮で楽しいのではないでしょうか?みなさまも、さまざまな願いを込めて食材を選んで作ってみてはいかがでしょうか。