【余ったおもちdeアレンジ】『ほっこりアフタヌーン』なスイーツレシピ

【余ったおもちdeアレンジ】『ほっこりアフタヌーン』なスイーツレシピ

新しい年がはじまり新鮮な気持ちでスタートを切っていきたいですね。年末年始には、おもちを食べる機会が多かったのではないでしょうか。しかし、毎年のことながらおもちの処理に困る方も多いと思います。

今回は、なぜ年末年始に食べるのか、おもちにまつわる注意点、そして、余ったおもちを使ったスイーツアレンジレシピをご紹介します♪

おもちのココに注目!

 

年末年始におもちを食べるのはなぜ?

おもちには、その年の豊作や幸せを司る年神様の魂が宿ると考えられていました。そもそも、お正月は年神様をお迎えし、幸福をもたらしてくださるように祈願する行事なのです。諸説ありますが、お正月におもちを食べることはそこに宿った年神様の魂を頂戴し(御魂(みたま)分(わ)け)、年が明けるとまた新しい年を生きる力をいただけるというような意味もあるようです。

年末年始におもちを食べるのはなぜ?

毎年、おもちを喉に詰まらせる事故が多い

そんな縁起のよいおもちですが、毎年おもちを詰まらせたことによる窒息事故に関する報道を耳にするのではないでしょうか。特に、乳幼児や高齢者に多いといわれています。

ここでは、なぜ事故が起きやすいのか、そして、おもちを詰まらせないための食べ方のポイントをご紹介します。

なぜ乳幼児や高齢者の窒息事故が多いのか?

口腔内や喉の機能は、加齢とともに変化していきます。乳幼児の場合には、口腔内の発達が未熟であるため、たとえ、小さく切っていたとしても、噛む力が未熟なため上手く噛み切れずに口の中で大きな塊となってしまうことがあります。その他、飲み込んだ後に大人のようにスムーズに食道から胃に入らず、気管に入り込み気道を塞いでしまうこともあります。

一方、高齢者の場合には、入れ歯などを使用している割合も多く、硬いものや弾力のあるものを噛む力が低下している傾向にあります。そのため、唾液の分泌量が減って口の中が渇きやすくなり食べ物の飲み込みが難しくなるといわれています。

その他、加齢によって喉頭が下がり、食べ物を飲み込むときに気道を塞ぎきれずに、誤って気道に入り込みやすくなり誤嚥してしまうこともあります。さらに、肺活量も落ちているため、詰まりかけた時に咳込む力も弱く、粘り気の強いおもちが喉に詰まってしまうのです。

なぜ乳幼児や高齢者の窒息事故が多いのか?

おもちの特性が関係している?!

焼きたてのおもちはとても柔らかいですが、冬の寒い時期には、室内であったとしても冷たい空気に触れていると、すぐに冷えてしまい、硬く粘着性が増すといわれています。特に、体温に近い40℃程度以下になると粘着性が増すことで、より飲み込みづらい硬さとなってしまうといわれています。

食べる時の工夫

  • 小さく切る
  • 少しずつゆっくりとよく噛み飲み込む。
  • 飲み込みやすい調理法を取り入れる。(とろみなど)
  • 食べる前に、水やお茶などで喉を潤す。
  • 何かをしながら食べたり、極力1人では食べるのを避ける。

おもちを使った『ほっこりアフタヌーン』スイーツレシピ

ここからは、年末年始に余りがちな切り餅を使ったスイーツレシピを3つご紹介します。お茶やコーヒーのお供などに、ぜひ一度お試しください♪

 

いちご大福

いちご大福

<材料>6個分

  • 切り餅           3個
  • 砂糖           大さじ1.5
  • 水             60ml
  • あんこ(つぶ・こし ) 180g
  • いちご          6粒
  • 片栗粉         大さじ2

<つくり方>

  1. いちごのヘタを取りよく洗い水分を取り、6等分にしたあんで包む。
  2.  耐熱容器に切り餅を小さく切って入れ、水、砂糖を加え、軽くラップをしてレンジ600W1分30秒ほど加熱する。
  3. 一度取り出し、混ぜてラップをして、さらに1分30秒~2分ほど加熱。
  4. ツヤが出て滑らかになるまで練る。
  5. バットに片栗粉をひき、4を入れ6等分にして、1を包んで完成。

もちっと生チョコ風

もちっと生チョコ風

<材料>6個分

  • 切り餅         2個
  • ミルクチョコレート 100g
  • はちみつ       小さじ1
  • オーツミルクまたは豆乳 100ml
  • 片栗粉        大さじ2
  • 純ココアパウダーまたは抹茶  適量

<つくり方>

  1. 耐熱容器に切り餅を小さく切って入れ、オーツミルク50cc、はちみつを加え、軽くラップをしてレンジ600W1分30秒ほど加熱する。
  2. 全体をよく練り混ぜ、残りのオーツミルクとチョコレートを割り入れ、600W1分ほど加熱する。
  3. 全体をよく練り混ぜ、片栗粉を薄くひいたバットなどに流して冷蔵庫で冷やす。
  4. 一口大に切り、ココアパウダーをまぶして完成。

ふわもちドーナツ

ふわもちドーナツ

<材料>3~4個分

  • 切り餅 2個
  • はちみつ 大さじ1/2
  • 水   60cc
  • 絹ごし豆腐 50g
  • ホットケーキミックス150g
  • 植物油(手に塗る用)   適量

(トッピング)※予め混ぜ合わせる

★グレーズ

  • 粉砂糖 50g
  • 水     大さじ1/2
  • はちみつ 大さじ1/2

★きな粉

  • きなこ 大さじ3
  • きび糖 大さじ1
  • 塩    少々

<つくり方>

準備:オーブンを200℃で予熱し、天板にオーブンシートを敷いておく。

  1. 耐熱容器に切り餅を小さく切って入れ、水60ccを加え、軽くラップをしてレンジ600W1分30秒ほど加熱する。
  2. 全体をよく練り、絹豆腐を加え、軽くラップしてレンジ600W1分30秒ほど加熱する。
  3. 全体を滑らかなるまで混ぜ、ホットケーキミックスを加え混ぜる。
  4. 3を3~4等分にして、手に油を塗り7~8個の一口大に丸め、オーブンシートにリング状にのせていく。
  5. 予熱したオーブンで200℃10分ほど焼く。
  6. 予め混ぜ合わせたグレーズを熱いうちにドーナツに塗って完成。

みなさまいかがだったでしょうか。毎年、年末年始にかけて何気なく食べているおもちが“縁起物”だったということをご存じだったでしょうか。

そして、1月11日は『鏡開き』です。おもちに少し手を加えることで、ちょっと嬉しいスイーツに変身してしまうのです。世代問わず楽しむためにも、食べる時にはポイントを意識しながら、美味しくいただきたいものですね♪

 

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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