日本でも、クリスマスを楽しく過ごす風習が根付いて久しいですが、家族やお友達とケーキやチキンを用意して、楽しくパーティーを開く方も多いのではないでしょうか。
子供にはシャンメリー、大人にはお酒を準備して、乾杯するのが定番になってきているようにも感じます。
今回は、そんなクリスマスでもよく飲まれる「ワイン」の健康効果についてご紹介します。
ワインがブドウを原材料として作られていることを知っている方がほとんどかと思いますが、「赤ワイン」「白ワイン」「ロゼワイン」と大別されている理由を言える方は、きっとお酒が好きな方なのではないでしょうか。
黒ブドウを絞った汁に皮や種子も一緒に漬け込んで発酵させて造られます。
皮に含まれている「アントシアニン」という赤い色素の成分が、液体中に溶けだして赤く色のついたワインになります。
皮と種に多く含まれるタンニンが、赤ワインに独特の渋みを生まれさせています。
白ブドウを絞った汁のみを発酵させて造るのが白ワイン。
皮や種が入らないので、渋みがなく口当たりの良いフルーティーなワインとなります。
赤ワインと同じ黒ブドウを使って造られますが、皮や種の漬け込み時間が赤ワインよりもかなり短いのが特徴です。
色がほんのり付いたところで液体だけを抽出し、発酵させますので、皮などを漬け込んでいた時間などで仕上がりの色が変化します。
また、黒ブドウと白ブドウを混ぜて作る場合もあります。
薄いピンクやオレンジなど、その見た目は多岐にわたります。
赤ワインと白ワインを混ぜて造るものをロゼワインとは呼びませんが、シャンパンやスパークリングワインでは、そういった作り方をすることもあるようです。
植物が紫外線などから酸化ダメージを受けないよう、身を守るために葉や皮や果肉に含まれる色素の成分をポリフェノールと言います。
抗酸化作用がある成分で、熱を加えてもその効果は変わりません。
その種類は、なんと5,000種類以上もあると言われており、その中でも赤ワインに含まれるポリフェノールの種類は豊富で、
などが含まれています。
赤ワインは皮や種も一緒に入れて造られるので、たくさんの種類のポリフェノールを摂取できる優れものなのです。
白ワインに比べ赤ワインのポリフェノール含有量は数倍ですが、白ワインに含まれるポリフェノールは、分子量が小さく吸収率が良いことから、抗酸化力が赤ワインに劣るということはないと考えられるようになってきています。
白ワインにはカリウムや「有機酸」という酸が含まれています。
酒石酸やクエン酸、リンゴ酸などが代表的で、殺菌効果が高いとされています。
白ワインはこの有機酸が豊富に含まれており、胃腸を守る効果があると言われています。
ただし、「酸」は歯のエナメル質に影響しますので、虫歯になるリスクがあります。
やはり身体に良いといっても、飲みすぎには要注意です。
抗酸化力を持つポリフェノールが豊富に含まれていることがわかったワインですが、血中の悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで、動脈硬化の予防になったり、血中の脂肪燃焼が促進され脂肪細胞の抑制効果も期待できます。
また、塩分を外に出す利尿作用があるカリウムも多く含まれているため、血流も良くなり血圧が下がる効果も。
レスベラトロールというポリフェノールには、記憶力の回復効果や、アルツハイマーのリスク低減効果もあるとされています。
これらの栄養素を効率よく体内に取り入れるためには、封を開けたボトルは3日以内に飲み切るのが望ましいとされています。
一日にワイングラス1杯半程度が摂取の目安ですので、飲み過ぎには注意しましょう。
今回は、とても手軽に作ることができて飲みやすい、クリスマスシーズンにぴったりのレシピをご紹介!
ワインがちょっと苦手な方でも、甘さを加えることで飲みやすくなるかもしれません。
一度、試してみてはいかがでしょうか。
※マーマレードがない場合には、果汁100%オレンジジュース、ハチミツなどを加えるのもおすすめです
今回は、ワインの健康効果についてご紹介しました。
「酒は百薬の長」という言葉がありますが、選択次第では身体へ良い影響をもたらしてくれることもありそうです。
ですが、飲み方次第で悪影響も与えることは周知の事実。
飲みすぎに注意して、楽しく健康的な飲み方を心掛けたいですね。