今回は、スポーツに欠かせない「持久力」を高める食事についてみていきます!アスリートであれば持久力を高めたいと誰しもが思いますよね。しかし、練習をしてもなかなかタイムや成績が上がらない…。そうしたことはありませんか?もしかしたら持久力UPに必要な栄養素が不足しているかもしれません。持久力を支える食事について学んでいきましょう!
持久力を保つためには、細胞が働くためのエネルギーが必要です。エネルギーのもととなる「糖質」や「脂質」を減らし過ぎていないか食事を見直してみましょう。運動の競技によっては、体重管理が厳しく食事量の調節を行っている方も少なくないでしょう。しかし、極端に食事量が少なくなると、身体を動かすエネルギー源が足りず持久力を維持することができなくなります。また、糖質などが不足していると、筋肉の構成成分となる「タンパク質」が筋肉の材料として使われずに、エネルギー供給源となるため、筋力低下にもつながります。
糖や脂質をエネルギーとして使うためには、ビタミンB群が欠かせません。特に糖質の代謝にかかわるビタミンB1、そして脂質の代謝にかかわる「ビタミンB2」を積極的に摂取するように心掛けましょう!ビタミンB群を摂取していると代謝がスムーズに行われ、疲労回復につながります。
全身に酸素を送り届けるためには鉄が必要不可欠です。赤血球に含まれ、酸素と結合し全身へ運搬する作用をもつ「ヘモグロビン」は、鉄とタンパク質で構成されています。鉄には動物性食品(レバー・肉・魚)に多く含むまれる「ヘム鉄」と、植物性食品(ほうれん草・大豆製品・ひじき)に多く含まれる「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べ吸収率が高いため、お肉や魚などをしっかりととることが持久力の高い身体をつくるためにはオススメです!ちなみに卵に含まれる鉄は非ヘム鉄です。
吸収率の低い非ヘム鉄ですが、「ビタミンC」と一緒に摂取するとヘム鉄に変換され吸収率をUPすることができます!
鉄分については詳しくはこちら
あさりの水煮缶は100g当たり約30㎎の鉄を摂取することができます。1日の鉄の必要量は成人男性:7.5㎎、成人女性:10.5㎎であるため、鉄不足の方にはとってもおすすめです!さらに、アサリに含まれる鉄はヘム鉄であるため吸収率も高いので、レバーが苦手な方などもぜひ試してみて下さいね♪
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
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監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫
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