普段料理の際に出る野菜の皮や根っこの部分、皆さんどうしていますか?
そのまま捨ててしまっていませんか?実はこの廃棄される皮や根っこの部分に一番栄養が詰まっているんです!
今回はそんな廃棄される部分の野菜を有効活用できるおすすめのレシピをご紹介いたします!
ベジブロスとは、普段廃棄になる野菜の皮や芯、ヘタなどの部分を使ってとる野菜出汁のことです。野菜(vegetable)と出汁(broth) を掛け合わせて「ベジブロス」と呼ばれています。
ベジブロスが身体に良いとされる理由は、野菜に含まれる「フィトケミカル」が摂れるためです。フィトケミカルとは、植物が紫外線や有害物質、害虫などから身を守るために作り出した色素や香り、アク、辛味などの機能性成分です。
フィトケミカルは、野菜の細胞壁にしっかりと守られているため咀嚼しただけでは体内で吸収しにくいという特徴があります。その点、ベジブロスは加熱し煮込むことで細胞壁を壊し、フィトケミカルを吸収しやすくすることができます。さらに、フィトケミカルは野菜の皮やヘタなど捨ててしまいがちな部分に多く含まれているため、ベジブロスは一石二鳥なレシピだといえます!
植物の色素やアクの成分で、抗酸化作用がある。水に溶けやすい性質をもつ。
オレンジ系の色素で、抗酸化作用がある。脂に溶けやすい性質をもつ。
強い香りや辛味成分であり、抗酸化作用がある。
ベジブロスで摂れるフィトケミカルには、高い抗酸化作用があることが分かっています。抗酸化作用とは、体内で発生する「活性酸素」を取り除く働きのことです。
体内では、生きていくためのエネルギーを細胞で生み出す際、取り込んだ酸素の一部が活性酸素に変化します。活性酸素には、強い殺菌作用などがあり異物の除去などに役立っていますが、多すぎてしまうと正常な細胞を傷つけ身体をサビさせ、肌のシミ・シワの他、動脈硬化の原因などにつながります。サビない身体をつくり、美と健康を維持するためにも抗酸化作用をもつフィトケミカルたっぷりのベジブロスはとってもおすすめです!
①野菜くず(皮・芯・ヘタなど)をよく洗い、鍋に水・酒・野菜くずを入れる。
②沸騰するまで強火で加熱し、沸騰したら弱火で20~30分煮込む。
③ザルなどでこしたら完成!
煮込むことで甘味や旨味が出るもの
にんじん、玉ねぎ、長ネギ、トマト、大根、さつまいも、かぼちゃ、生姜…など
煮込むと苦味や癖のある香りなどが出るもの
ほうれん草、ブロッコリー、ピーマン、ニラ、にんにく…など
野菜の旨味が溶け出したベジブロスは、コクがあり和洋中問わずさまざまな料理に活用できます!
冷蔵庫で3日ほど保管ができます。野菜の旨味を余すところなく使えるベジブロス!
身体にも環境にも優しいので、ぜひ作ってみて下さいね!