2015年に国連で持続可能な開発目標(SDGs)が採択されて以降、脚光を浴び始めたのが「代替食品」。
元々アレルギー体質の方やビーガンの方向けの代替として使用されてきましたが、最近では環境への配慮や、世界の人口増加に伴う食料不足の打開策として注目されています。
その中でも代替食品のスーパーエースである「大豆ミート」を選ぶメリットをご紹介いたします!
大豆ミートとは、大豆から油を絞って残ったものを加熱加圧して成形、乾燥させてお肉そっくりの見た目や食感を再現した加工食品です。
畜産と比べ生産時の「水の使用量」や「CO2排出量」が少なく済むというメリットがあります。
代替肉である植物性の大豆ミートと、動物性の肉の栄養価の違いを比べてみましょう!
<大豆ミートとお肉を比較(100g当たり)>
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | |
大豆ミート | 106kcal | 15.4g | 1.0g | 12.2g | 5.9g |
牛肉 | 380 kcal | 13.8g | 37.4g | 0.2g | 0 g |
豚肉 | 366 kcal | 14.4g | 35.4g | 0.1g | 0 g |
鶏肉 | 123 kcal | 22.0g | 4.8g | 0g | 0 g |
文部科学省:「食品成分データベース:日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※大豆ミートは「粒状大豆たんぱく」の値を元にした3倍水戻しの計算値
※牛肉:かたロース/脂身つき/生、豚肉:ばら/脂身つき/生、鶏肉:もも/皮なし/生で計算
大豆ミートの特徴は何と言っても低脂質、低カロリーです!
普段私たちがよく口にする牛肉や豚肉と比べると、エネルギーはおよそ1/3です。低カロリーでありつつ、タンパク質は他の肉に劣ること無く含まれています。
ダイエットをしている方、筋トレで身体を鍛えている方などにとてもオススメです!
炭水化物(糖質)は肉に比べ約12gと多く含まれますが、糖質の代表であるお米と比較すると、白米(めし)100gで約37gの糖質が含まれているため、糖質過多を心配するほどではないといえます。
動物性の肉と大豆ミートの違いは、食物繊維の有無です。
動物性の肉には、食物繊維は含まれていません。
一方、植物性の大豆には100g中6gも含まれています。
1日の食物繊維の推奨量は成人で約18gであるため、申し分ない量が大豆ミートから摂取できます。動物性の肉は食べすぎると腸内の悪玉菌を増やしてしまいますが、大豆ミートを食べることで食物繊維が善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善、そして便秘の解消、肥満予防にまで繋がる理想的なお肉であると言えます。
大豆ミートのメリットでかかせないのが、「大豆イソフラボン」の効果です。
大豆に含まれる成分のイソフラボンは、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た作用を持ち、女性の美と健康を支える強い味方です!
女性ホルモンの乱れ、更年期症状のある方はお肉の代替としてぜひ取り入れてみてはいかがですか?
「ミンチタイプ」「ブロックタイプ」「フィレタイプ」の3つの種類があり、調理をするには下準備が必要となります。
ミンチタイプはひき肉の代わりとして使用でき、キーマカレーやガパオライス、ミートソース、餃子の具など活用しやすい食材です。
1口サイズのお肉のようなブロックタイプは、から揚げや酢豚など食べ応えのある料理にぴったりです。
ヒレタイプは、薄切り肉のように使える柔らかいタイプです。生姜焼きや回鍋肉など炒め物などにおすすめです!
湯戻しなど下準備が不要で、そのまま調理に使用することが出来とても便利です!
ひき肉に似たミンチタイプが主流です。また、普通の冷凍食品のようにレンジで温めるだけ、焼くだけで食べられる餃子や唐揚げ、牛丼や焼き肉など新しい商品が次々に開発されています!
こちらも湯戻しなど下準備が不要です!
ミンチタイプ、ブロックタイプ、フィレタイプがあり炒め物などにもそのまま使えとても便利です。一度開封したら日持ちしないので早めに使い切りましょう!
その他、温めるだけで食べられるハンバーグやミートボール、そぼろなど調理済みの商品も販売されています。
大豆ミートの健康へのメリット、その種類や食べ方をお届け致しました。いかがでしたか?
ヘルシーかつ栄養価も高い!一石二鳥、いや一石三鳥以上です!
冷凍やレトルトタイプは、料理が苦手な方や忙しい方でもすぐに取り入れられます。(筆者は冷凍とレトルトが専門です)
美と健康をつくる最強食材「大豆ミート」、ぜひ試してみてはいかがですか?