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ライフステージ別食育:思春期

思春期の食育

思春期の特徴

ライフステージ別食育:思春期第二次成長の時期であり、体力や運動能力は生涯で最高となり、必要なエネルギー量が最も高い時期です。クラブ活動や塾などで、生活が不規則になりやすく、朝食の欠食や孤食も増えていきます。
この時期に栄養の不足や偏りなどで発育が抑制されると、将来の健康にも悪影響を与えかねません。
また、生活習慣が自立するようになり、自ら選んで食事をする機会も増えます。運動量は個人差が大きいため、活動量に合ったエネルギー量を摂取しましょう。

思春期の問題点と対策

食事の内容
必要なエネルギー量が最も多い時期です。学校給食でこれまで補えていた栄養素も、給食がなくなることで不足しやすくなります。
対策
この時期は、バランスのよい食事を規則正しく取り、特にカルシウムタンパク質ビタミンなどの不足に注意しましょう。
食習慣
生活習慣の自立により、自ら選んで食事をする機会が増え、インスタント食品やスナック菓子など簡便な食事や好みの食事中心になりやすくなります。
また、塾通いやクラブ活動などのため不規則な食事時間、欠食、間食、夜食など、食習慣が乱れやすい時期ともいえます。特に、夜食は睡眠中の胃腸の休息を妨げ、朝食の欠食の原因ともなります。
対策
この時期は孤食も増えやすいので、できるだけ家族や仲間と楽しい食事ができるように配慮し、正しい食の知識と実践できる力を身に付けることが必要です。
痩身傾向、食欲不振
特に、女子において痩身志向がみられる時期です。肥満体型であるか否かにかかわらず「やせている」というボディイメージを求めて食事量を減らしたり、欠食してしまいます。
それにより、体重減少だけではなく、栄養素が不足し、貧血や体力低下、月経異常を引き起こすこともあります。

また、感情が不安定な時など精神面に起因する食欲不振がみられます。感情が不安定になることで、自律神経の緊張を高めて消化管の運動を抑制し、消化液の分泌が抑制され、食欲不振を招きます。
極度に体重が減少すると、体を構成しているタンパク質がエネルギーとして使われたり、低体温、低血圧、月経異常などの症状が起こります。
対策
食生活の乱れは、単に栄養上の問題に関わるのみならず、思春期の人格形成にも関係してきます。
食の機能の重要さを認識させ、食生活に注意を向けさせる必要があります。
貧血
この時期は、著しい体位の向上や女子の場合は月経のため、体内のが不足しやすく、生理的に貧血状態になりやすくなります。軽度な場合には症状には現れませんが、貧血の傾向があると酸素が十分に組織に供給されないため、集中力や持続力、学習能力の低下など学校生活への影響が大きいといわれています。
原因としては、欠食や偏食、食欲不振などによって、の摂取量が不足することが考えられます。
対策
貧血を予防するために、1日3回の食事を規則正しく、の多い食べ物を取ることを心掛けましょう。
思春期の貧血は、将来の潜在的な貧血や妊娠期の貧血との関係が深いため、この時期から予防をしておく必要があります。
喫煙、飲酒
未成年の時期からの喫煙は、肺機能の低下とともに、がんや心臓病のリスクが高いことが明らかになっています。また、未成年の飲酒は、中枢神経や肝臓、生殖器に対してアルコールの与えるダメージが大きく、健康障害を増加させます。
さらに、未成年の飲酒は精神的にも身体的にも習慣化しやすいといわれており、女性の方がアルコール依存症になりやすいので注意が必要です。
対策
喫煙や飲酒が人の心身に与える短期的および長期的毒性について教育したり、未成年に飲酒や喫煙の誘惑やその機会を与えないように社会的な対応が望まれます。

思春期の具体的な取り組み

  • 朝食をしっかり食べる
  • 十分な睡眠と3回の食事をバランスよく取り、規則正しい生活リズムをつくる
  • 一緒に食事をする家族や友達を気遣い、楽しく食べる
  • 健康と食生活の関係を理解し、栄養が偏らないようにする
  • 食事づくりや食事の準備を進んでする
  • 食べ物を大切にし、食べ残しを減らす
  • 進学や就職などに備えて、簡単な調理法や食の安全について学ぶ
  • かむことの大切さを理解し、歯の健康に関心を持つ
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