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ライフステージ別食育:青年期・壮年期

青年期・壮年期の食育

青年期の特徴

ライフステージ別食育:青年期青年期(18〜39歳)

青年期は、身体発達がほぼ完了し、内分泌などの機能が発達し、生殖可能な体に変化する時期です。
さらに、進学、就職、結婚、出産など生活環境が大きく変化し、精神的発育も大人として整い、自分自身の社会的な役割や責任を自覚する時期です。
この時期には多くの生活習慣が定着するため、栄養の偏りや生活習慣の乱れが重なると、中高年になってから生活習慣病などの悪影響が出てくる可能性があります。

壮年期の特徴

ライフステージ別食育:壮年期壮年期(40〜64歳)

壮年期は、社会的にも充実した時期ですが、過労やストレスが重なる時期でもあります。体の機能は一部に老化がみられるようになり、特に視力の衰えが顕著です。
基礎代謝や各種適応能力の減退に加え、代謝能力の低下が起こり、生活習慣病の治療に多くの時間と努力が必要となります。
また、定年退職など社会的に大きく変動する時期で、老化現象も顕著となります。

青年期・壮年期の問題点と対策

慢性疲労
働き盛りである青年期・壮年期に疲労を訴える人が多くなります。
また、疲労の状態が6ヵ月以上持続している状態を慢性疲労といいます。疲労を自覚している人の中には、作業量や活動量の低下もみられ、日常生活への影響が現れています。
疲労の原因を自覚している人の半数が「仕事」を理由にあげており、「仕事の量が多い」「長時間労働」など、無理をして休養も取らずに働くことが、疲労を慢性化する原因もなっています。また、生活習慣病を抱えた人に疲労感の強さが目立ちます。
対策
疲労が慢性化する背景には、栄養の偏り、欠食、食事の時刻が不規則であるといった改善されない食生活をはじめとした生活習慣の乱れが関係しています。
生活習慣を見直し、バランスのよい食事をし、睡眠を十分に取って、リラックスする時間をつくることが大切です。
肥満
肥満の最も大きな原因は、エネルギー量の過剰摂取です。食事で摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回ると、余分なエネルギーが体内で中性脂肪につくり変えられて、脂肪細胞に蓄積されるため肥満を招きます。
また、運動不足で消費エネルギー量が低下していると、代謝機能も低下して太りやすくなります。夜遅く食事をすることや過度な飲酒などの食習慣の乱れも肥満につながります。

基礎代謝量は加齢とともに低下します。そのため、青年期後半以降になっても20代までの食生活と同じ内容であると、エネルギー量の過剰摂取となり肥満を招くことになります。
対策
肥満の人が脂質異常症、高血圧、糖尿病などを複数併せ持つ状態を「メタボリックシンドローム」と呼び、特に壮年期以降の男性に多くみられます。
メタボリックシンドロームは、食べ過ぎや運動不足など悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣を見直すことによって予防、改善が期待できます。
朝食の欠食
青年期・壮年期においても、1日の食事の中で欠食が最も多いのは朝食です。遅い時刻まで働いていると夕食の時刻が遅くなり、就寝時刻も遅くなります。
そのため、翌朝に疲れが残り、しっかり朝食が食べられなかったり、欠食しがちになってしまうことも多くあります。
対策
朝食は1日の原動力となるため、働き盛りの成人にとっても朝食の欠食は重大な問題です。欠食は生活リズムを乱し、栄養素の摂取不足やバランスを悪くし、好ましい状態ではありません。
これまでの生活に定着していることも多く、改善することは困難ですが、少しずつ食べる習慣をつけ、食生活を改善していく必要があります。
3食を規則正しく食べることは、消化吸収代謝、ホルモン分泌など生体リズムを守るうえでも重要です。
外食
女性の社会進出、核家族化、単身赴任、生活の簡便化などの理由により、外食の利用者が増加しています。
毎日の昼食に外食を利用する人が多く、また、仕事の都合などで夕食を外食で済ませる機会が多いのも青年期・壮年期の特徴です。
対策
選ぶ料理によって栄養バランスは大きく異なるため、何を選ぶかが重要です。
また、外食の場合、炭水化物脂質に偏りやすく、食塩の取り過ぎになりやすくなります。
外食の際には、野菜や乳製品、果物などを積極的に取るように心掛けましょう。
飲酒
アルコールを摂取すると、食欲が増して食事の適量を守れず、暴飲暴食を繰り返しやすくなります。また、エネルギーの高いおつまみばかり食べることでエネルギーの取り過ぎになります。そのため、肝臓や膵臓などの消化器官に負担をかけます。
アルコールによる健康被害には急性のものと慢性のものがあります。急性のものは、短時間に多量のアルコールを摂取することによって起き、慢性のものは、長年の飲酒習慣によって起こり、主に40歳以降から問題になります。
対策
お酒は飲み過ぎると害になりますが、適量を守ることでストレス解消やリラックス効果が得られ、1日の疲れを癒す働きがあります。以下の注意点を守って飲むようにしましょう。
自分のペースで、適量にとどめて飲む
アルコール代謝能力には個人差があり、飲む速度を早めると血中アルコール濃度が急激に高くなり、早く酔うだけではなく体への障害が生じやすくなります。
食べながら飲む
アルコールと一緒に食事を取ることで、アルコールの吸収ペースが緩やかになり、胃腸障害の予防や血中アルコール濃度を低く保つことができます。
深夜まで飲まない
アルコールを肝臓で分解するには時間がかかり、深夜まで飲んでいると就寝中でも肝臓は働き続け、翌朝まで体内にアルコールが残ってしまいます。
週に2回は休肝日をつくるようにしましょう。

青年期・壮年期の具体的な取り組み

  • 十分な睡眠と3回の食事をバランスよく取り、規則正しい生活を送る
  • 朝食をしっかり食べて、充実した1日を過ごす
  • 食事バランスガイドなどを活用して、栄養が偏らないようにする
  • 塩分や脂質の取り過ぎなどを改善し、
    メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防を心掛ける
  • 家族や友人と楽しく食事をするように心掛ける
  • 食習慣と生活習慣病の関連について知識と関心を持ち、生活に取り入れる
  • 食べ物の栄養成分や産地表示などの食品表示に気を配る
  • 歯科医院での定期健診や保健所での歯科相談などを受け、歯の健康管理に努める
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