ビタミンの4大パワー 後編

ビタミンの4大パワー 後編

きれいな肌を手に入れたい、ダイエットがうまくいかない、いつも疲れている気がする、健康に長生きしたい・・・そんな方はビタミンを取りましょう。注目の4つのビタミン・パワーの要点を押さえれば、あなたに足りないビタミンが見つかるはずです。

今回は、後編の疲労回復と生活習慣病予防のビタミンをお届けします。

疲労回復ビタミン

疲れた体や脳に活発な働きを回復させるには、燃料切れを解消して、活動エネルギーを生み出す必要があります。その燃料となるのが炭水化物です。疲れた時に甘いものが欲しくなるのはそのためです。

そして、燃料を活動エネルギーに変える反応の鍵を握るのが、ビタミンB1です。ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える際に、その化学反応のスイッチをONにする働きがあります。いくら燃料を補充しても、ビタミンの助けなしではエネルギーに変えることができないのです。

疲れた脳を活性化し、集中力や記憶力を高めるのに有効なのがビタミンB12です。傷んだ神経細胞の修復に関与し、ブドウ糖のエネルギーが、脳の活力源として利用される際に活躍します。

⇒ビタミンB1、ビタミンB12

疲労回復ビタミン

疲労回復ビタミンの不足度をチェック!

  • 甘い物が大好物だ
    →B1を大量に消費
  • 貧血を起こすことが多い
    →B12欠乏の可能性
  • 食生活が野菜中心である
    →B1、B12は動物性食品に多い
  • 筋肉痛、体がだるい、食欲不振
    →B1不足の可能性
  • 手足が重く感じ、むくみやすい
    →B1欠乏の可能性

疲労回復ビタミンの不足度

疲労回復ビタミンのポイント!

ビタミンB1が炭水化物の効率的なエネルギー変換を促し、ビタミンB12が神経細胞に作用して脳の活発な働きを回復させます。

生活習慣病予防ビタミン

生活習慣病が引き起こされる原因として、体内における活性酸素の関与が知られています。人間は酸素なしでは生きていくことができませんが、一方で、酸素が変形して強い反応性をもった時、それは人体の細胞をサビつかせ正常な細胞や組織を傷つけたり、様々な病気や老化の引き金となるのです。

この活性酸素と戦い、細胞のサビつき(酸化)を抑える「抗酸化」ビタミンが存在します。体内でビタミンAに変わるβ-カロテン、ビタミンC、Eの3つです。

活性酸素は日常生活の中でも常に発生するため除去作用のあるビタミンを取り入れ、動脈硬化などに繋がらないようにケアしましょう。

⇒ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE

生活習慣病予防ビタミン

生活習慣病予防ビタミンの不足度をチェック!

  • タバコを吸う
    →β-カロテン、C、Eが大量消費
  • ストレスがたまっている
    →Cを多く消費
  • 野菜をあまり食べない
    →β-カロテン不足の可能性
  • 風邪をひきやすい
    →Cが不足の可能性
  • 年齢のわりにシミができやすい
    →Eが不足の可能性

生活習慣病予防ビタミンの不足度

生活習慣病予防ビタミンのポイント!

抗酸化作用の認められるビタミンの働きにより、生活習慣病や老化防止の効果が期待できます。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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